8 ページ9
「おはよう、Aさん」
「おはよう目黒くん。今日からよろしくお願いします」
アルバイト初日、目黒くんからの連絡で開店の1時間ほど前に来た。
研修で目黒くんにはお世話になるから頭を下げると、彼ははにかんだような顔をした。
「叔父さん後から来ると思います。あ、マスターのことです」
「親戚なんだ。親子かと思ってた」
「まあもう一人のお父さんって感じですね」
そうして、今日は初日だからと、接客と注文の取り方、レジを中心に教えられた。
1つ1つにメモを取っていく。
「説明、早くないですか？」
目黒くんが気にかけてくれる。
「大丈夫！」
「俺、勉強もそこまで得意じゃないから、誰かに何か教えるのとか初めてで。でも、ミスしても大丈夫ですよ。俺がフォローするし」
その言葉に、年下なのにホッとした。
「ありがとう。目黒くん優しいね」
「そんなことない、」
「優しいよ。だから頼らせてもらうね」
そう言ってからまた、教えてもらったことの確認をした。
正直目黒くんはただでさえ受験生で、そんな時に仕事教えなくちゃいけなくて、かつ相手が年上なら気遣うことも多いだろう。
それなのにミスしていい、俺がフォローすると言ってくれるところに優しさを感じた。
その時、私のスマホから電話が鳴った。
申し訳ないなと思って目黒くんを見ると、出ていいよと促してくれて、ごめんと言って誰からか見ると辰哉くんからだった。
「・・彼氏さん？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キキララ(プロフ) - わーぉさん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けてこちらこそありがとうございます😊是非他の作品も気軽に覗いてくださいね✨ (2022年8月5日 2時) (
レス) id: 16c60907ce (このIDを非表示/違反報告)
わーぉ(プロフ) - すごく面白かったです(^^)ふっかさんとめめのバチバチの間に挟まれる感じはニヤニヤして読ませていただいていました！ありがとうございました！次回作も楽しみに読ませていただきます！ (2022年8月4日 23時) (レス) @page45 id: 88cbea371f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キキララ
| 作成日時：2021年8月13日 22時
