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(You side)
日が少し回って寝ようと思ったけれど、外から音がする。
いや、音というより声？
「ふっかお酒強くない癖に飲みすぎだろ」
「翔太が酔ってなくて助かったわ」
ふっか、って...。
気になってドアを開けると、酔って2人の男性に支えられ歩く辰哉くんが目に映った。
「お隣さん？」
「すみません騒がしくしちゃって」
「あ、いえ」
辰哉くんの友達だ。
確か彼女さんの話をしていた2人。
まさか私がこの酔った友人の浮気相手だと知るわけもない。
その時、小柄な男性がさらっと重大なことを口にした。
「俺らだけの秘密ね？
こいつふっかっていうんだけど、彼女と別れたんだって」
「...え？」
「佐久間、何でお隣さんに言うんだよ」
「いいじゃん！たまたま会えたんだし？
まあ元々こいつ、別れ話しに会いに行ったのに、彼女に浮気されてたらしくて」
言葉が出てこない。
辰哉くんが浮気されてたこともだけど、
「何でた..彼は、別れ話なんてしようと思ったんですかね」
「お隣さん目の付け所いいね！
実はさ、ふっかも浮気してたんだって。最低でしょ？
でも、その浮気相手の子に本気なんだって」
「...え？」
「何か今日、その子が他の奴にハグされてること見ちゃったみたいで、浮気されてたことじゃなくてそれを嘆いててさあ」
「...」
2人は辰哉くんをベッドに運び部屋を出た。
「ショック受けてたし、向こうもこんな気持ちだったのかなって言ってずっと謝ってたよ。Aごめんって」
「俺らも名前覚えちゃったよな」
名前を呼ばれ鼓動が速くなる。
「じゃあ、また会ったらよろしくね」
「行くぞ佐久間。おやすみなさい」
去っていく2人に軽く頭を下げた。
彼女さんと別れた。
それも、辰哉くんから別れ話して。
でも辰哉くんも浮気されてて。
そして、私が目黒くんに抱きしめられていたのも見ていて...。
2人の話が本当なら、辰哉くんは、私に本気だから別れ話したってこと？
いやそんなわけ。
でも、ただの隣人に嘘をつく理由もないし。
もし本当に、辰哉くんが私に本気なら。
だけど、
"Aさんは浮気相手なんかに成り下がっていいような人じゃない"
"すみません。今だけ"
目黒くんのことが頭に過る。
だけど目黒くん、ごめん。
一度ちゃんと、辰哉くんと向き合わせてください。
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キキララ(プロフ) - わーぉさん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けてこちらこそありがとうございます😊是非他の作品も気軽に覗いてくださいね✨ (2022年8月5日 2時) (
レス) id: 16c60907ce (このIDを非表示/違反報告)
わーぉ(プロフ) - すごく面白かったです(^^)ふっかさんとめめのバチバチの間に挟まれる感じはニヤニヤして読ませていただいていました！ありがとうございました！次回作も楽しみに読ませていただきます！ (2022年8月4日 23時) (レス) @page45 id: 88cbea371f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キキララ
| 作成日時：2021年8月13日 22時
