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(Fukazawa side)
全休の今日は用事があった。
この辺りに来るのもいつぶりだろう。
かつては行き慣れていた電車でのルート。
指定された、家近くのカフェに集合の少し前に到着して、ひたすら来るのを待つ。
俺が待っている人が現れたのはその20分後だった。
「辰哉？」
「久しぶり、美佳」
高1から付き合ってかれこれ5年、会うのは1年近くぶりの彼女の姿はまた変わっていた。
「また雰囲気変わったね」
「え、そう？まあ、会うの久々だしそう思うんじゃない？」
その後彼女はカフェラテ、俺はアイスコーヒーを注文した。
「それで、どうしたの？こんな急に会えないかって連絡してきて」
それぞれ注文したものが来てから彼女が聞いてきた。
普段と似合わず言葉を選びながら話す彼女を見ていると、雰囲気が変わったのは何かはっきり、それも俺には言えない理由があるのかなと思った。
そんな彼女に俺はより姿勢を正して言う。
「別れてください」
「え？」
絶句する彼女。
そして俺は、今日までずっと考えて決めたことを言う。
「俺、...浮気してる」
「は？」
「気づいたらお前と会うどころか連絡も取らなくなって。だからってのもおかしいけど、ちょっと前に俺に告白してきた子に、軽い気持ちで浮気持ち掛けた」
「それで？」
「その子が浮気相手でもいいって了承してくれてそっから。
でも、俺今その子に本気」
「え？」
「その子のことが好き。だから本当にごめん。
別れてください」
俺は頭を下げた。
俺が決めたことは、正直に話すこと。
浮気していることも、Aを本気で好きだってことも全部。
浮気を正直に言えば、Aが責められるんじゃないかとか勝手な理由つけて逃げていた。
でも、もしそうなったとしても俺がAを守ればいい。
あの日、Aの話も聞かないで、結局浮気してるのはそっちだって言われて何も言えなかった自分。
そんな自分を今すぐ辞めたい。
堂々とAの隣に居たいから。
そんなに長くはない沈黙を破ったのは彼女だった。
「なんだ、辰哉もだったんだ」
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キキララ(プロフ) - わーぉさん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けてこちらこそありがとうございます😊是非他の作品も気軽に覗いてくださいね✨ (2022年8月5日 2時) (
レス) id: 16c60907ce (このIDを非表示/違反報告)
わーぉ(プロフ) - すごく面白かったです(^^)ふっかさんとめめのバチバチの間に挟まれる感じはニヤニヤして読ませていただいていました！ありがとうございました！次回作も楽しみに読ませていただきます！ (2022年8月4日 23時) (レス) @page45 id: 88cbea371f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キキララ
| 作成日時：2021年8月13日 22時
