54 ページ9
(Fukazawa side)
「失礼します」
「捜査一課の宮舘と深澤です」
事前にアポを取っていたから、すんなりと通された。
「刑事さん」
「こんにちは」
「突然すみません」
「いえいえ。あ、どうぞ座ってください。
それで、どういったご用件で？」
その言葉を皮切りに俺は舘さんと目を合わせ、例の記事のコピーを取り出した。
「12年前のこの火事、覚えておられますか？」
対応してくれている消防士の大倉さんは、見た目は若いがその佇まいから30代後半に見える。
記事を手に取って数秒見つめている。
.
「これ…」
その言葉が聞けて、また舘さんと目が合った。
「僕出動しましたよ。こん時、今のお２人と同じぐらいかそれよりちょっと若いぐらいの歳でした。あ、資料探してきましょか？」
「お願いします」
２人で頭を下げ、「ちょっと待っといてください」と大倉さんが席を立つ。
「大倉さん関西弁だから知らないかなと思ったけど」
「うん。まあ資料を持ってきてもらえればいいことではあるんだけど。出身が関西なのかな」
「かもしんないね」
そのうち、大倉さんがファイルに挟まれた資料を持って戻ってきた。
「これですね…」
大倉さんが開いた資料に、俺らは深く目を通し始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 451人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キキララ(プロフ) - 友里花さん» コメントありがとうございます。楽しみにしてくださっていること大変嬉しいです😊ぜひぜひのめり込んでください！笑 (8月30日 20時) (
レス) id: 16c60907ce (このIDを非表示/違反報告)
友里花(プロフ) - ものすごくこのお話にのめり込んでます☺️続きが気になりすぎてやばいです笑更新待ってます！！ (8月30日 14時) (レス) @page24 id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
キキララ(プロフ) - takkimakkiさん» コメントありがとうございます。みんなが怪しい、、、そう感じていただけることを一番の目標にしておりました！笑ここから徐々に核心に迫っていくので是非楽しみにしていてください😊 (8月29日 15時) (レス) id: 16c60907ce (このIDを非表示/違反報告)
takkimakki(プロフ) - とてもドキドキしながら読ませていただいています。続き、楽しみです！みんなが怪しい、、、 (8月29日 13時) (レス) @page23 id: ff744b84c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キキララ
| 作成日時：2023年7月5日 17時
