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「...よ、A」
「おーふっか」
「Aの愛しき人がお迎えにあがりましたよ」
「誰それ？」
「俺に決まってんだろ」
「いつ私が言ったの」
相変わらず笑って流される。
これも何回目だっけ。
いつからだっけ。
その本音を飲み込んだ後、最大限に緊張しながら問いかけた。
「...A」
「ん？」
「...最近、何かあった？」
「何かって？」
「...何してたってほうが合ってるかな。
...どっか出かけたりした？」
Aは少し考え込んでから、あっ、と言って、
.
「昨日、照とスイーツの店行った」
.
そっか、照甘いもの好きだもんな。
そんな冷静に考えるなんて出来なかった。
何で照と...？
目の前の彼女は、フリーズする俺に気付かず話し続ける。
「あの照が甘いもの美味しそうに食べるの見てると楽しかったんだよね」
ずっと見てるから分かる。
照の話をするAは、俺を見る時と同じ目をしてる。
でも、
照は？
.
「...照」
「おーふっか」
俺は苦しむのか、
勘違いしてるだけなのか、
ドキドキしながら言葉を発した。
.
「...照、最近何かあった？」
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作者名：キキララ
| 作成日時：2022年8月22日 20時
