５．これだから男は ページ7
あれから2週間、特に体育祭に力を入れる予定のない私はなんら変わらない日々を過ごしていた。
学校帰りに図書館で勉強し、家に帰って寝る。
クラスメートはヴィラン襲撃に遭ったというA組を偵察に行ったりしていたが、私は興味が無かった。
そして体育祭当日。
私は控え室にて、何故かクラスメートの男子数人に囲まれていた。
「早乙女さん、今日はメガネじゃないんだ」
「なんか原石見つけちゃった気分」
「あんまり話したこと無かったけど連絡先交換しない？」
グイグイと詰め寄る彼らに心拍数が上がる。
もちろん悪い意味で、だ。
(やめてよ、女の子もいるのに…！)
まだ早いためクラス全員は揃っていないが、注目されることが苦手な私はバッサリと切れずにいた。
1体1なら強気に出れるくせに、こうして数人で来られると怖くて冷たくあしらえないのだ。
『いや、ちょっと…』
ダラダラと汗を流しながら目を逸らす。
こうしてクラスの男子が話しかけてくるのは普段はメガネでなるべく変に目立たないように過ごしてきた私がコンタクトで来たのが原因だろう。
(でも、メガネ壊しちゃったら嫌だったし…)
体育祭にメガネはリスクが伴うからコンタクトにしただけなのに。
「体育祭前にやめとけよ、早乙女困ってんだろ」
「あ、心操」
ひょっこりと現れたのは心操くんだった。
いつの間に控え室に来ていたのか、雄英のジャージ姿で気だるげに私の背後に立っている。
心操くんの言葉に「まあそうだな！」と頷いた彼らがバラバラと去っていく。
『……ありがとう』
「…お前って人に感謝伝えれたんだ」
『何そのイメージ、最悪』
私の言葉に薄く笑った彼。
さらっと失礼なことを言ってのけるから、それに対して口を尖らせる。
「いつも俺にしてるみたいにツンツンしてりゃ良かったのに」
『数人で来られるとダメなの』
「嫌ならちゃんと嫌って言えよ、無言は肯定のサインだぞ」
いっつも言い逃げするんだから。
そう残した心操くんは他の友達に話しかけられて行ってしまった。
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優兎 - いろいろヒロアカの小説って神作品多いよね(褒めてる) (2021年10月17日 22時) (
レス) id: 0546f8eab3 (このIDを非表示/違反報告)
涼宮(プロフ) - シズク。@ｲｪｲ！さん» ありがとうございます！ほんと羨ましいですね〜！百ちゃんとお友達！ (2021年10月3日 19時) (レス) id: a21cd312f2 (このIDを非表示/違反報告)
シズク。@ｲｪｲ！ - めっちゃおもろい！そして百ちゃんと友達っていいな〜夢主！ちょっと立場変わってくれないかn((殴 更新、頑張ってくださいｯｯ！ (2021年10月3日 18時) (レス) @page16 id: 7ae2ca5e7c (このIDを非表示/違反報告)
涼宮(プロフ) - 彩さん» ありがとうございます！続きも後々公開していくつもりなのでよろしくお願い致します！ (2021年10月3日 18時) (レス) id: a21cd312f2 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - とても面白くて一気読みしちゃいました！続きがとても気になります！更新頑張ってください！ (2021年10月3日 18時) (レス) @page16 id: 7d36b12761 (このIDを非表示/違反報告)
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