＊想いと思いやり【木屋功治】実奈ちゃんリクエスト ページ5
ゴッドエデンでの訓練は
筆舌に尽くし難い程辛く厳しいものだった
化身が出せればいいってものでは無い
陸の孤島に閉じ込められて
冷酷非道な教官の下で行なう訓練は
シード候補生を心身共に追い込んでいく
毎日厳しい訓練の後には
言葉も出ない程の疲労感に襲われていた
肩で息をしつつ
こめかみから流れる汗を拭う
「大丈夫か」
視界に影を落としたのは木屋だった
息を乱しながら
地面に膝をついた私の顔を覗き込む
彼の顔に浮かぶのは同情ではなく心配だ
首を縦に振って肯定の意を示すも
彼の表情は変わらない
「顔色が良くない。少し休むといい」
「大丈夫だって」
心配かけまいと立ち上がろうとするも
身体に力が入らない
ふらついた私の身体を
木屋の案外逞しい腕が支えた
急に距離が近くなって
爽やかな香りが鼻をくすぐる
「ほら、意地を張っていないで」
「別に意地なんか…」
「まったく、手が掛かる」
木屋は小さな溜息を漏らすと
ふっと表情を緩めた
まるで大切な物を見るかのような眼差しに
胸がきゅっと締め付けられる
「いいから休め。お前が倒れたら俺が困る」
「何であんたが困るのよ」
「心配で訓練に集中出来ない」
「…馬鹿」
素直な物言いに
気恥しさと気まずさに目を逸らしたくなる
頬が熱を持っているのは
訓練の所為なんかじゃないと分かっていた
自分の気持ちに蓋をして
彼の思いやりを有難く受け取ることにする
「…ありがと、とりあえず休む」
「ああ、教官には俺が言っておくから。訓練終了後に会いに行く」
そう言って訓練に戻っていく木屋
その背中を眺めながら
複雑な気持ちを噛み締めていた
(あんたのそれは思いやり？それとも…)
答えとあんたの想いに触れるのは
もう少し先の話
＊油断大敵【湾田七雄人】十六夜月夜様リクエスト→←＊暗黙のルール【南沢篤志】
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美紅(プロフ) - しろさん» 瞳子監督を探しに行ってお日さま園から飛び出した話です (2019年2月19日 19時) (
レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 美紅さん» すみませんもう少し詳しく教えていただけたらと思います(；_；) (2019年2月19日 17時) (レス) id: ce9889e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
美紅 - リクエスト、5年前お日さま園から飛び出して瞳子帰る場所が無くて戻れない、そんな時 老人夫婦が拾ってくれた実の息子と結婚して孫がいるおじさんの若い頃のサッカーしてるおじさんは吉良星二郎事を知ってる人5年後、ジェネシスが勝ったヒロトの再会する話です！ (2018年8月4日 23時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
しろ@超低浮上(プロフ) - 霧雨さん» お楽しみいただけて何よりです！ (2018年6月14日 16時) (レス) id: ce9889e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨 - ありがとうございます！とても良かったです！ (2018年6月14日 15時) (レス) id: f6363ae8f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ | 作成日時：2018年1月21日 2時
