＊兄貴の彼女と勘違い【吹雪アツヤ】 ページ13
偶然遭遇したのは兄貴の彼女だった
高校入学を機に上京してきた俺は
1年前上京していた兄貴に彼女が出来たことを悟る
「あんた、兄貴の彼女だろ？」
人気のない廊下
夕陽に照らされた髪がキラリと煌めく
流石兄貴の彼女といったところか
顔面のレベルが高い
「…君は？」
「サッカー部の吹雪アツヤ。士郎の弟だ」
「嗚呼、吹雪の弟ね」
そう言った女は小さく笑った
気の強そうな女だが笑顔は案外幼く見える
「私、吹雪の彼女じゃないけど？」
「…は？」
心底愉しそうに笑う女は
遂に腹を抱え始めた
なんだコイツ腹立つ……っ！
「誰から聞いたのそんなこと」
「聞いてねえよ。でもあからさまに付き合ってるだろお前ら」
「吹雪はただのクラスメイトだよ。周りが囃し立てるだけで、付き合ってなんかない。残念だったね、弟くん」
どうやら俺の勘違いだったようで
要らぬ恥をかいてしまったような気がする
からかうような口調に頬が熱くなった
「ついでに言わせてもらうと、私吹雪のことタイプじゃないよ。向こうも同じじゃない？」
「…そーかよ」
「ご期待に添えなくてごめんなさいね」
でも、と呟いた女は俺のネクタイを引いて
ぐっと顔を近付ける
整った顔が目の前に迫って
甘い香りが鼻をくすぐった
「君のことはタイプだよ、弟くん♪」
「……っ、俺の名前は弟じゃねえ！アツヤだ！」
ムキになってそう言い返した俺に
余裕綽々といった表情で踵を返す女
彼女は振り返ってこう言い残すのだった
「＿＿＿＿アツヤくん、またね」
これが俺とコイツの出逢い
(何で勘違いでよかったとか思ってんだよ俺は…)
＊星屑メランコリー【一星光】→←＊帝国彼氏【風丸一郎太】霧雨様リクエスト
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美紅(プロフ) - しろさん» 瞳子監督を探しに行ってお日さま園から飛び出した話です (2019年2月19日 19時) (
レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 美紅さん» すみませんもう少し詳しく教えていただけたらと思います(；_；) (2019年2月19日 17時) (レス) id: ce9889e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
美紅 - リクエスト、5年前お日さま園から飛び出して瞳子帰る場所が無くて戻れない、そんな時 老人夫婦が拾ってくれた実の息子と結婚して孫がいるおじさんの若い頃のサッカーしてるおじさんは吉良星二郎事を知ってる人5年後、ジェネシスが勝ったヒロトの再会する話です！ (2018年8月4日 23時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
しろ@超低浮上(プロフ) - 霧雨さん» お楽しみいただけて何よりです！ (2018年6月14日 16時) (レス) id: ce9889e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨 - ありがとうございます！とても良かったです！ (2018年6月14日 15時) (レス) id: f6363ae8f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ | 作成日時：2018年1月21日 2時
