13話 ページ13
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「今は、ばぁばが守ってあげれるけど、いつかは出来なくなっちゃうからね」
皺々で温かい手で、私の人差し指と中指を絡ませる。
「ばぁばの言うことを聞いて、自分自身を守れるようになりなさい。」
頷く私を、今度は優しく腕の中に包み込んだ。
「ばぁばは、Aのばぁばで幸せだよ。大好きだよ。」
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耳元で振動するスマホで目が覚めた。
震えるスマホの画面には”実家”の文字。
「…はい。Aです」
『Aのおばあちゃん、亡くなったよ』
そう告げたのは私を産んだ母だった。
「…は?」
『朝起きたら亡くなってたのよ』
淡々と話す彼女は、娘に会うことが嫌なのだろう。仕方なく、事務的に連絡をしてきたと感じられる。
「分かりました。最後の挨拶をしに行きます」
クローゼットから黒いワンピースを引っ張り出す。
育ててくれた祖母に別れを言うため、敵だらけの高辻家へ向かった。
ラッキーアイテム
五条悟愛用の爪切り
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ただの本名;只野です。(プロフ) - すずさん» 告白...?こまぁじゃあぁ、これからもお付き合いしますね。 (8月9日 10時) (レス) id: e7ab028975 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - ただの本名;只野です。さん» 只野さんコメントありがとうございます!これからもお付き合いください‼ (8月8日 22時) (レス) id: 7d5bd94009 (このIDを非表示/違反報告)
ただの本名;只野です。(プロフ) - 伊地知−−ーー!うわぁぁぁぁ絶対、今顔赤いわーーーー恥ずかしいーーー⁉ってなる作品ですね。 (8月8日 21時) (レス) @page24 id: e7ab028975 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - みょんさん» みょんさんコメントありがとうございます!笑ってもらえて良かったです!これからもお付き合いください!! (2022年12月21日 22時) (レス) @page10 id: 6a8f9b8946 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - 伊地知をサンドバッグにするところで吹きましたw 超面白いです‼ 更新頑張ってください〜! (2022年12月21日 7時) (レス) @page9 id: 5858736ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず | 作者ホームページ:https://plus.fm-p.jp/u/chirin_rin_rin
作成日時:2022年12月14日 22時