恋する社畜♡【五条悟】

1話 ページ1

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黒のスーツに臙脂色のネクタイ。東京都立呪術高等専門学校に転職した私は、穏やかな冬の朝を迎えていた。




「いい車乗ってんねー」




黒塗りの車。ピカピカの車体とは反対に、タイヤは汚れていたため、タイヤだけ洗った。


鼻歌交じりに、タイヤワックスを塗る。




「そこでなにしてるの？」


「車を奇麗にしてます」




「おはようございます」と顔を向ければ、「ここの人間じゃないでしょ」と距離を詰められた。




「新しく入った者です」


「君が？」




こそドロと間違えられ、絶体絶命のピンチ。




「いや、信じてください！」




渡されたスーツを見せようと、コートの前を開け、ニット帽と、マスクを取る。




「車の整備を…え、あの…」




彼の指が頬に触れる。


目隠しで視線は交わっていないはずなのに、視線を動かせなかった。




「新人ね！」




打って変わってヘラリとした態度。「よろしくー！」と鼻歌交じりに去っていった。

2話→

ラッキーアイテム

五条悟愛用の爪切り

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