5話 ページ5
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坂を下って、コンビニを目指す。
「どうかしました?」
「少しだけ....いや、かなり緊張してまして」
ついこの間まで、彼氏は勿論、友達すらいなかった私。こうして、二人でコンビニに行くだけで緊張してしまう。
「初々しくて、可愛らしいですね」
社交辞令の「可愛い」にすら反応してしまい、恥ずかしい。熱い顔を見られたくなくて、私は下を向いて歩いた。
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目的である飴を見つけた私達。
「折角ですし、冷たいものでも食べましょう」
「いいですね!」
冷凍コーナーに移動してアイスを選ぶ。縁に手を乗せていれば、冷気が当たって気持ち良かった。
「何にします?」
「えーっと、クーリッシュにしようかな…と」
「いいですね」
先輩はクーリッシュを2つ持ってレジに向かっていく。
「2個も食べるんだ…!」
お腹も強いんだなーって思っていれば、私の呟きが聞こえたのか、「食べませんよ。お腹壊します」と振り向かれた。
「あなたの分です。どうぞ」
「私、もらってばっかで悪いです!」
「良いんです。私が先輩面したいんです」
「受け取らないと怒りますよ」と言われ、大人しく受け取った。
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コンビニを出て数分後、ようやくアイスが溶けだした。両手で持って押せば、冷たいバニラが口に流れ込む。
「幸せそうに食べますね」
「はい、幸せですから!」
「素直で可愛らしい」
「からかわないでください!」
七海さんは、片手でクーリッシュを握る。浮き出た長掌筋に男らしさを感じ、さらに顔が熱くなった。
ラッキーアイテム
メダカ
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すず(プロフ) - 森さん» うわぁぁ!!本当ですか⁉駄菓子屋の回し者では無いですが、嬉しいです!あのお菓子、美味しいですよね✨ (2022年4月27日 7時) (レス) id: 554f25270f (このIDを非表示/違反報告)
森 - 2コメ目失礼します❗私、これが好きで駄菓子屋行って飴とガム付いてるお菓子買ってきました!美味しかったです❗(?) (2022年4月27日 0時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 森さん» コメントありがとうございます!イケメンに餌付けされるなんて本望ですよね。秒で飼い慣らされる自信があります笑 (2022年2月25日 6時) (レス) id: 3f5a9a1159 (このIDを非表示/違反報告)
森 - ナナミンに餌付けされるなら本望でs(( (2022年2月25日 0時) (レス) @page2 id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - おふさん» おふさん!!こっちも見てくれたんですか!?嬉しすぎます、ありがとうございます!! (2022年2月8日 22時) (レス) id: 6a8f9b8946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず | 作者ホームページ:https://plus.fm-p.jp/u/chirin_rin_rin
作成日時:2021年4月23日 18時