19話 ページ19
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暗闇に輝く小さな光。真冬の外は、首を窄めるほどの寒さなはずなのに、私の身体はポカポカしていた。
周りを見れば、当然のように手を絡ませる男女。
「どうかされました」
「綺麗だなーって思いまして!」
「そうですね」
少し冷たい指先を、ホッカイロによって温められたポケットに押し込んだ。
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「少し休憩しましょう」
見つけたベンチに腰掛ける。
目を凝らせば、前方に幸せそうにくっついて座るカップル。傍から見れば、私達もカップルだろう。だから、手を繋いでいても、口づけをしていても、何もおかしくない。
でも、それができないのは私たちが先輩後輩の関係でしかないからだ。
「貴女と来れてよかったです。ありがとうございます」
「こちらこそ、誘ってもらえて嬉しかったです。ありがとうございます」
こんなロマンチックな雰囲気に、私は期待していた。
七海さんとの間柄が変わるかもしれない。
数秒後には、前方のカップルのように手を繋げるかもしれない、と。
臆病な私は、来るか分からないその瞬間を待っていた。
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メダカ
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すず(プロフ) - 森さん» うわぁぁ!!本当ですか⁉駄菓子屋の回し者では無いですが、嬉しいです!あのお菓子、美味しいですよね✨ (2022年4月27日 7時) (レス) id: 554f25270f (このIDを非表示/違反報告)
森 - 2コメ目失礼します❗私、これが好きで駄菓子屋行って飴とガム付いてるお菓子買ってきました!美味しかったです❗(?) (2022年4月27日 0時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 森さん» コメントありがとうございます!イケメンに餌付けされるなんて本望ですよね。秒で飼い慣らされる自信があります笑 (2022年2月25日 6時) (レス) id: 3f5a9a1159 (このIDを非表示/違反報告)
森 - ナナミンに餌付けされるなら本望でs(( (2022年2月25日 0時) (レス) @page2 id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - おふさん» おふさん!!こっちも見てくれたんですか!?嬉しすぎます、ありがとうございます!! (2022年2月8日 22時) (レス) id: 6a8f9b8946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず | 作者ホームページ:https://plus.fm-p.jp/u/chirin_rin_rin
作成日時:2021年4月23日 18時