検索窓
今日:27 hit、昨日:21 hit、合計:272,713 hit

15話 ページ15




「夕食は?」




「これからです」




「私もこれからなので、部屋にいらしてください」




「一緒に食べましょう」という七海さんに、慌てて首を振った。




「悪いです!私こんな腕ですし、手伝いできません」




「けが人に料理させるほど、鬼じゃないですよ」













炒飯とスープと棒棒鶏サラダ。不慣れな左手は、空腹の焦りで余計に上手く使えなかった。



「スプーンなら食べれると思ったのですが……逆に食べずらかったですね。すみません」



「そんな、そもそも私が利き手を折ったのが悪いんです!」




そう話している間も、パラパラな炒飯はスプーンから零れた。




「Aさん、貸してください」




七海さんは私のスプーンで掬うと、「ふーっ」と息を吹きかけた。




「はい」




何かわからず首を傾げれば、「あーんです」と言われ、口を開く。




「これで解決ですね」




七海さんの手によって漸く満足に食べれた私。嬉しさが顔に出ていたようで、七海さんは微笑みながら言った。




「美味しそうに食べますね。……貴女の幸せそうな表情、好きですよ」




七海さんと出会って、そろそろ一年を迎える春のお話。

16話→←14話


ラッキーアイテム

メダカ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (703 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1368人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 七海建人 , ナナミン   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

すず(プロフ) - 森さん» うわぁぁ!!本当ですか⁉駄菓子屋の回し者では無いですが、嬉しいです!あのお菓子、美味しいですよね✨ (2022年4月27日 7時) (レス) id: 554f25270f (このIDを非表示/違反報告)
- 2コメ目失礼します❗私、これが好きで駄菓子屋行って飴とガム付いてるお菓子買ってきました!美味しかったです❗(?) (2022年4月27日 0時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 森さん» コメントありがとうございます!イケメンに餌付けされるなんて本望ですよね。秒で飼い慣らされる自信があります笑 (2022年2月25日 6時) (レス) id: 3f5a9a1159 (このIDを非表示/違反報告)
- ナナミンに餌付けされるなら本望でs(( (2022年2月25日 0時) (レス) @page2 id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - おふさん» おふさん!!こっちも見てくれたんですか!?嬉しすぎます、ありがとうございます!! (2022年2月8日 22時) (レス) id: 6a8f9b8946 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:すず | 作者ホームページ:https://plus.fm-p.jp/u/chirin_rin_rin  
作成日時:2021年4月23日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。