43話 ページ43
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坂になっていることに気がつかなかった。私は転げ落ちたようで、視界に入る空には、花火が咲いている。幸運なことに、奴等からは逃げ切れたようだ。
「痛…い……」
腹からヌルリとした感触。手を月明かりに照らせば真っ赤に染まっていた。
「あ”あｯ！」
何が起きたのか確認するため頭を持ち上げようとすれば、激痛が走る。私の腹からは木が生えていた。
「あぁ……」
二匹の金魚は、少なくなった水を求めて身体を寄せ合っている。私も、金魚も、息絶えるのは時間の問題だ。
痛い。寒い。寂しい。独りで死にたくない。色んな感情が湧き上がるが、どうすることもできない。
人違いで死にかけたあの日から、短くて濃い今日までの日々が、脳内で流れていく。死にかけた原因でもあるアイツは、一番近くで支えてくれた。だから、私の口から出た言葉は＿＿＿
「ご……じょう…さ…とる、たすけ…て」
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教卓
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すず(プロフ) - 緑の白猫さん» コメントありがとうございます!順序立てて進めるように意識しているので、気づいていただけて嬉しいです。これからも試行錯誤していくので、お付き合いください!! (2021年3月3日 21時) (
レス) id: 9e4e4bfd4a (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - 中には無理矢理ストーリーを推し進める物も有りますが、此の作品は丁寧に順序立てていて、読み易くて好きです!更新待ってます! (2021年3月3日 13時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 陽倖さん» コメントありがとうございます！嬉しいです！陽倖さまの言葉を糧に頑張ります！！！ (2021年2月28日 14時) (レス) id: 9e4e4bfd4a (このIDを非表示/違反報告)
陽倖 - ３話にして神作の予感、、、応援してます!頑張ってください!!!!! (2021年2月28日 14時) (レス) id: 48fa2f8f28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず
| 作者ホームページ：https://plus.fm-p.jp/u/chirin_rin_rin
作成日時：2021年2月28日 0時
