12話 ページ12
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公園のベンチに、カスクートとコーヒーを持って腰掛ける。沈黙を破ったのは七海だった。
「どうして何も言わずに居なくなったんですか。」
「七海は私のこと大好きだな〜」とでも言おうと思ったが、真剣な表情を見て止めた。
「家入さんは、以前から勘付いていた感じでしたが、五条さんはあなたの事探してましたよ。」
やっぱり、私は嘘をつけないらしい。あの時硝子は、あえて気づかない振りをしてくれたのか。
「なんで七海は、ここにいるの?」
呪具を持っていないし、任務でこちらに来たわけでは無さそうだった。
「……呪術師を辞めたからです。」
「どうして?」
「呪術師はクソだからです。」
ムスッとした顔で「私の質問にも答えてください」と言う七海。学生時代と変わらないそれに思わず笑ってしまった。
「言わなかったんじゃなくて、言えなかっただけだよ。」
仲が拗れるのを恐れ、綺麗な思い出のまま終わりたかった。
「私は呪術師を続けてたら、もっとクソな人間になりそうだった。だから辞めた。」
他人のために命を懸けるとか、私には向いてなかったんだ。あのまま続けていたら、夏油の二の舞になっていたはずだ。
「連絡先交換しませんか。」
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ダンボール
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すず(プロフ) - とある人さん» …残念ながら妄想大好きな人間です。心臓は…新たに拾ってきてください。コメントありがとうございます!嬉しいです! (2021年2月27日 10時) (レス) id: ba004c4373 (このIDを非表示/違反報告)
とある人 - あなた神ですか?心臓のストックもうないんですが (2021年2月27日 9時) (レス) id: ab117bd15b (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 舳さん» コメントありがとうございます。嬉しいです!色々な花言葉を探して、これしかないって思いました。 (2021年2月27日 9時) (レス) id: ba004c4373 (このIDを非表示/違反報告)
舳(プロフ) - 最高でした…花言葉調べて無事死亡しました。 (2021年2月27日 1時) (レス) id: 1f83f3c66d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず | 作成日時:2021年2月18日 21時