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二十二粒 ページ22

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「お前の家族を死なせたのは俺だァ。」









気まずい沈黙を破った不死川さん。






思わぬ話題に体が強張った







「俺があの時、村に居合わせていれば、お前の家族は死なずにすんだァ。」







そんなの運じゃないですか。






私に、不死川さんを恨めとでも言いたいのですか?









「勝手に蝶屋敷から連れ出して、鬼狩りにしてやるって言ったのに、その約束も守れねェ。」







「(その訳を聞きたいです)」






「......お前みたいな善良な人間から死んでいくんだァ」







不死川さんは酷く悲しい顔をしている。









そして、私の頬に手を添えた。








「頼むから鬼狩りになんてなるなァ...。お前には、長生きして欲しいんだァ。」









なんて優しくて不器用な人だろう。






そうやって、貴方は他人を守るために、たくさん傷ついてきたのだろう。






そう思うと涙が溢れた。






「嫌な思いさせて悪かったァ。これからは自由にしてくれェ。」





頬から手が離れていく。







不死川さんとの関わりが無くなり、二度と会えなくなる気がした。








彼の強く握り締められた手を引っ張り、強引に開く。









「(鬼狩りになるのは辞めます。
だから、お願いですから、私を不死川さんの御側に置いてください)」







やっとわかった。鬼狩りになりたかったのは、仇を打ちたいとか、人を守りたいとか、そんな立派な理由じゃ無かったのだ。










私はただ、不死川さんから離れたくなくて鬼狩りになりたかった。









「...A」







不死川さんは、大きな身体で抱きしめてくれた。






一度溢れた想いは抑えられない。






我が儘言ってごめんなさい。






どうしても、不死川さんを失うのが怖いんです。









好きです 不死川さん──────。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥   
作品ジャンル:アニメ
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すず(プロフ) - ゆっくり四つ葉さん» コメント・評価ありがとうございます!モチベ上がりまくりです!これからもお付き合いください! (2020年8月11日 22時) (レス) id: 32f4d66fed (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり四つ葉 - 素晴らしい作品をありがとうございます!最高!眼福です!評価が一回しかできないのが辛い… (2020年8月10日 16時) (レス) id: 135b7cf6d1 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 玲華@パピコ同盟さん» ありがとうございます!お陰様で殿堂入り果たしました!! (2020年7月31日 0時) (レス) id: cbf19fa8a4 (このIDを非表示/違反報告)
玲華@パピコ同盟(プロフ) - 高評価100票目は!もらいました!!← (2020年7月29日 16時) (レス) id: d81ad5e1bd (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - はなさん» コメント嬉しいです!ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2020年7月24日 22時) (レス) id: 9b1477a44b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すず | 作成日時:2020年7月19日 0時

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