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十六粒 ページ16

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稽古をつけてもらって疲れているはずなのに、寝れない。




無駄に寝返りを打っている。




寝ることを諦めた私は、部屋を出て縁側に腰を掛けた。









広い屋敷にひとりぼっち。




狭い家で布団を敷き詰めて寝ていた私には、初めてのことだ。




家族は殺されたのだから、これが当たり前なのに。







今日まで、しのぶさん達や不死川さんが一緒に居てくれたから気づかなかった。







私は恵まれているんだ。







そのことに気づかず、死にたいだなんて思って いたことに罪悪感が沸き上がる。







空を見上げれば、大きな月が出ていた




それは、家族が喰われてから約1ヶ月経つことを実感させた。









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「テメェ、こんなところでなにしてんだァ。」




声をかけられ、顔を上げる。






いつの間にか浅い眠りについていたようで太陽が昇っていた。







「まさか、ずっと此処にいたとは言わねェよなァ?」




威圧感のある血走った目から逃げるように視線を逸らした。




「目ェ逸らしてんじゃねェ。殴らねェから訳を正直に言えェ。」







殴らねェって...叱られは、するのですね。







「(独りで寂しかったんです。ごめんなさい。)」







「...............悪かったァ。」









伸びてきた両手は私のことを包み込んだ。







大きな背中に手を回せば、もっと強く抱き締められる。






温かくて、心音が心地よくて、満たされていく。









どうやら私は、不死川さんに依存してしまってるらしい。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥   
作品ジャンル:アニメ
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すず(プロフ) - ゆっくり四つ葉さん» コメント・評価ありがとうございます!モチベ上がりまくりです!これからもお付き合いください! (2020年8月11日 22時) (レス) id: 32f4d66fed (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり四つ葉 - 素晴らしい作品をありがとうございます!最高!眼福です!評価が一回しかできないのが辛い… (2020年8月10日 16時) (レス) id: 135b7cf6d1 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 玲華@パピコ同盟さん» ありがとうございます!お陰様で殿堂入り果たしました!! (2020年7月31日 0時) (レス) id: cbf19fa8a4 (このIDを非表示/違反報告)
玲華@パピコ同盟(プロフ) - 高評価100票目は!もらいました!!← (2020年7月29日 16時) (レス) id: d81ad5e1bd (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - はなさん» コメント嬉しいです!ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2020年7月24日 22時) (レス) id: 9b1477a44b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すず | 作成日時:2020年7月19日 0時

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