6つ目の偽り ページ8
『……何も入ってない…??』
ひっくり返してみても何も出てこない
中身をもう一度見ても何もない
『なーんだ!!ただのハッタリか…!!』
私は嬉々として手紙(袋のみ)をゴミ箱に捨てた
そこから流れるように自分のベッドにダイブする
枕を抱いて仰向けに寝て考えてみる
『でも、なんでだろ…?
何も入ってない手紙を入れるとか、ただの脅しじゃん』
あははっと笑っていたが、自分で自分が言ったことに震えた
『はは、は……脅し?
……え?マジでそういうこと??家知ってますよー、的な感じのやつ?』
ガバリと起き上がり、呆然とする
自分でも分かる程、血の気が引いた
『…うっわああ!!!!え、怖っ!?なにそのホラー要素!
マジ怖いんですけど!??』
あー、とか、うー、とか叫んでいたら、1階に居る母に注意された。それによってすぐに黙る。
『明日から生きていけるかな……』
ため息を吐くと同時に、母から晩御飯が出来たので呼ばれた
今日の晩御飯はハンバーグらしい
『はーい!!今行くー!!』
ーーー
ーー
ー
翌日
『……ってことがあったんだけど、どうしたらいいと思う?』
昼休み、屋上で浅野に昨日の事を話した
お弁当を食べながら話したのだが、浅野は箸が止まって目を見開いていた
「え、怖っ。どうしたらいいとか…分からんし。
ボーダーだから、警察に行っても相手してくれないと思うよ?」
『警察って…!』
何もそこまでじゃないでしょ?と、言いながら笑うと、気まずそうに頬をかいていた
「でもさぁ、迷惑だったら警察行きなよ?女子高生に、そんなストーカー紛いなこと…」
『うん、大丈夫だよ。ありがとう』
こんな風に心配されたのはいつ振りだろうか。高校に入ってからは浅野が初めてしてくれた
やっぱり、浅野の隣は落ち着く
……こんなことを思っているなんて悟られたくない。だって、なんだか恥ずかしいでしょ?
だから私は自分を隠す
私はふすーっと抑えきれず笑うと、次は殴られた。痛かったけれど、これが私たちらしくていいや!
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ユニ(プロフ) - あいりさん» ありがとうございます!本当、自分の予定管理が全く出来てなくて、皆様にお待たせしているのはとても心苦しいです。。。ですが、あいりさんのように、待っていると言ってくださる方が居るので、頑張って続けられています。本当にありがとうございます!! (2017年3月21日 21時) (レス) id: 1597a58445 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです。スカウト系の小説はあまり…っていうか全然無いのでこれを読めてとても嬉しいです!久しぶりの更新だと思いますが、待ってるんで頑張って下さい!応援してます! (2017年3月21日 20時) (レス) id: 1c2acacf6a (このIDを非表示/違反報告)
華魅 - 更新ガンバ (2016年1月9日 21時) (レス) id: 5093a7f1fb (このIDを非表示/違反報告)
佑希のなの - すごく良かったです!この後主人公が暴走したら面白いと思います。 (2015年12月14日 17時) (レス) id: 5c87f15179 (このIDを非表示/違反報告)
佑希のなの - すごく良かったです!この後主人公が暴走したら面白いと思います。 (2015年12月14日 17時) (レス) id: 5c87f15179 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユニ | 作成日時:2015年8月13日 16時