5つ目の偽り ページ7
「…逃げられると捕まえたくなるのが男の性」
ふっ、と笑うとゲームセンターを後にした
その手にあるのは何かが入ったA4サイズの封筒…
「さあ、罠を仕掛けるか」
ーーー
ーー
ー
「A……！！Aったら…！！」
『ぁ、ごめん！！！』
腕を掴み、ゲームセンターを出てしばらく経ったというのに、走り続けた
浅野は体力がないので、直ぐにバテてしまった
「なっ、んでっ……」
きっと私が唐沢さんのスカウトを断ったことだ
本当のことは言わず、上辺のことだけを言おう
じゃないと…
『…私が入っても入らなくても、意味ないじゃん？たった1人ぐらい、それにただの一般人だし、ゲームが好きなだけだし……』
「そっか…。でも、それが本心じゃなくて私に悪いって思ってるからだったら、うちに構わずに入って欲しい」
うちはAの足枷になりたくない
そう、浅野は言った
『うん…』
私はこれしか言えなかった
ーーー
ーー
ー
あの後、遊ぶ気にもならなくて解散した
帰り道、唐沢さんが居ないか警戒していたが意味はなかった
『ただいまぁ』
おかえりー、と気の抜けた母の声が聞こえた
姿はいつも見えないので、そのまま自分の部屋に行く
「Aー？ちょっとリビング来てー」
『えぇ…着替えてから行くー！』
でも、いつもとは違い呼ばれた
嫌な予感がする…。
少しゆっくりめに着替え、鏡で自分を見る。若干疲れたような顔をした自分が写り、笑顔を作ってみる。しかし、少しもマシにならないため、ため息をしながらリビングに向かう
『なにー？』
扉を開けると、直ぐに渡された……手紙？
「なぁにその人、彼氏？今時古風ねぇ」
ふふふっと、笑いながらキッチンに向かう母
手紙を見ると…
『唐沢…克己、っ！！？』
私は手紙を抱えて直ぐに自分の部屋に戻る
変に嫌な汗をかいてきた
『……待て待て。これおかしいって。
私たちと離れてから手紙書いたってことでしょ？それから、私の家を探す……無理無理！！
え、なにこれ。すごい怖いんですけど…！？？』
握りしめていた手紙が急に禍々しいものに見えてきて、手が震える
唾を飲み込み、震える手で手紙を開ける
『ふん！！………ん？』
目をつぶりながら思いっきり開ける。そしてゆっくりと目を開けて中身を覗いてみると、その中には…
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ユニ(プロフ) - あいりさん» ありがとうございます！本当、自分の予定管理が全く出来てなくて、皆様にお待たせしているのはとても心苦しいです。。。ですが、あいりさんのように、待っていると言ってくださる方が居るので、頑張って続けられています。本当にありがとうございます！！ (2017年3月21日 21時) (
レス) id: 1597a58445 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです。スカウト系の小説はあまり…っていうか全然無いのでこれを読めてとても嬉しいです！久しぶりの更新だと思いますが、待ってるんで頑張って下さい！応援してます！ (2017年3月21日 20時) (レス) id: 1c2acacf6a (このIDを非表示/違反報告)
華魅 - 更新ガンバ (2016年1月9日 21時) (レス) id: 5093a7f1fb (このIDを非表示/違反報告)
佑希のなの - すごく良かったです！この後主人公が暴走したら面白いと思います。 (2015年12月14日 17時) (レス) id: 5c87f15179 (このIDを非表示/違反報告)
佑希のなの - すごく良かったです！この後主人公が暴走したら面白いと思います。 (2015年12月14日 17時) (レス) id: 5c87f15179 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユニ | 作成日時：2015年8月13日 16時
