捌話目 ページ11
『……あの』
《「……」》
私が話した途端に静かになる教室。微妙な空気に私はゆっくりと花子さんの学ランを離す
こちらを見て固まる2人(1人と1匹)にいたたまれなくなり、半歩下がった時だ
《AAせんぱ…！！？！？？？》
「喋った…！？」
あぁ、ここでもか
それが最初の感想だった
『……私、人魚の鱗飲んだと思う』
ゆっくりと頷く
ロボットのように、感情がないように喋るのはもうなれた。そうする事で人間と仲良くなるのを避けれる。どこからどう見たって不気味だし、会話だって弾む訳がない
"友達"が欲しい！……なんて思っていた昔の私に言ってやりたいよ
そんなの、自分を偽ったって出来やしない。ってね
《A先輩、本物！！？きゃああ！！！！》
興奮しているのか、金魚の彼女は水槽の中をぐるぐるしながら泳いでいる
あれ、目が回らないのかな……
心配しながら水槽をじっと見ていると花子さんが体で遮った
なるほど、私は危険って察知したのね。花子さんは思ったよりしっかりしてる怪異ってことかな
でも私は何も出来ないし、するつもりもないよ
「ねえ、君人魚の鱗飲んだって言ったよね？」
ニコニコと人懐っこい笑顔を見せながらこちらに近づく花子さん。怖いがここで下がったら負けだと思い、無表情で見つめる
鼻が触れそうな距離まで詰められた
まだ花子さんは笑顔で、私も無表情だ
「じゃあさ……」
キラリと何かが目の前を通り過ぎたと思うと、首に冷たい何かが触れた
「なんで金魚になってないの」
《えっ…？》
表情が無くなった彼の手には、ありえないモノが私の首に当てられていた
質問の内容はある程度想像がついていたため、驚きはしなかった。だが彼が、花子さんが包丁を持っていることに驚いた
でも、それよりも早く確認しないと
『…ねぇ、私が飲んだ鱗は彼女のモノ？』
「はぁ！！？あのさ、会話出来るよね？日本語ワカリマスカー？
てか彼女のって……」
《さても さても》
ガタガタと所狭しと置いてある物が揺れ始め、教室の真ん中にはとぷりとした物が下から湧き始めた
『っ早く答えて！！！！』
大声で言うと花子さんは目を見開いたが、不服そうな顔でゆっくり頷いた
それを見た私は小さく微笑み、教室の真ん中にできた窪みに向かった
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餅 - 続きをお願いします!!🙏 (3月16日 9時) (
レス) @page18 id: 3d4a314219 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 続きみたいです…🥹 (1月14日 14時) (レス) @page18 id: efa5c04296 (このIDを非表示/違反報告)
雪ミだいふく - 続きを読みたい続きを読みたい (7月8日 21時) (レス) @page18 id: 5e4e2058d4 (このIDを非表示/違反報告)
(´･ω･`) - 続きを…どうか続きをぉぉぉぉぉ！！！！！！ (2023年4月6日 0時) (レス) @page18 id: d787175691 (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿です - かすたぁどさん» めちゃくちゃ分かるんだけど (2022年3月19日 13時) (レス) @page18 id: 4111556d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユニ | 作成日時：2016年8月17日 19時
