13. 悪魔の微笑みは魅力的 ページ13
「中等部に上がってこないからどうしたものかと思えば…お前、星章に入ったのか」
「はい。報告が遅くなってしまい、申し訳ありません」
「あれ、佐久間さん知らなかったんスか？」
「逆にお前は知ってたのか、成神」
佐久間と源田の間から顔を出した成神は
軽い調子で手を振った
帝国学園の現メンバーのほとんどが
初等部からの顔見知りで
成神は霧野の直属の先輩に当たり
初等部サッカー部のキャプテンを務めていた
「卒業式の日お祝いしに来てくださったので、その際にお伝えしました」
「だから俺、今日めちゃめちゃ楽しみだったんですよ。霧野だけは絶対に抜かせません」
「頼んだぞ？星章の新入生は異端児揃いだと聞いているが、全国ランキング1位の座を奪われて俺達も黙ってはいられないからな」
灰崎と霧野を見て不敵な笑みを浮かべ
準備をするよう部員に指示を出す佐久間
以前鬼道が帝国のキャプテンを務めていた時は
優秀な参謀格として帝国を影から支えていたが
キャプテンとしての姿も板についている
霧野にとって
そんな彼の姿は以前にも増して眩しく見えた
水神矢の指示で星章もそれぞれ準備を行い
それぞれポジションに着き始める
「霧野、灰崎。今日はお前達のツートップでいく。監督からの指示だ」
鬼道の指示に2人はベンチに一瞥を投げかける
監督である久遠は
小さく頷くと静かに瞼を伏せた
「へえ、入部テストってワケ？」
「まあそんなところだ。お前達の実力、存分に見させてもらうぞ」
「いいねえ。ま、俺が勝つのは目に見えてるけど」
「…何よ、私に勝とうって？」
挑発的な視線を向ける灰崎に
霧野の目が鋭く細められる
リップに彩られた唇が緩やかな弧を描いた
悪魔のように狂気染みた美しさに
灰崎も鬼道も目を奪われる
「私に勝とうなんて、100年早いのよ」
14. 帝国のやる気スイッチ→←12. 灰崎のやる気スイッチ
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ユナ - 更新頑張って下さい (2019年1月27日 8時) (
レス) id: 9a61cb59d8 (このIDを非表示/違反報告)
天麻 - とても面白いです 更新頑張ってください (2018年8月6日 11時) (レス) id: 59f8b0c9ad (このIDを非表示/違反報告)
しろ@超低浮上(プロフ) - しおらんさん» ありがとうございます！全く更新出来ず申し訳ないです…気長にお待ちいただければと思います！ (2018年7月1日 17時) (レス) id: ce9889e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです！灰崎かっこいい！鬼道~！更新楽しみにしています！ (2018年6月28日 22時) (レス) id: 097333551a (このIDを非表示/違反報告)
葉咲 桜 - しろ@超低浮上さん» 霧野、霧野、霧野、、、。あー！！霧野！ (2018年5月16日 19時) (レス) id: 788ddd7239 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ | 作成日時：2018年5月7日 11時
