＊マーメイド２ ページ3
浪川はAちゃんを庇うように
男達との間に割り込む
「邪魔しないでくんないかな」
威圧的な態度の大人相手に
一切怯むことなく
それどころか浪川は笑っていた
「…どうする喜峰」
「見守るしかないでしょ、ここは」
焦り気味の湾田
俺はそんなのお構い無しに
修羅場と化したテラスを眺める
「お前はこの子の何なの？」
「まさか彼氏とか言わないよね？」
大声で笑う男達に
不安げに眉を下げるAちゃん
そんなとこも可愛いとか思ったりして←
一方の浪川はというと
悪戯好きな子供みたいな笑顔
「彼氏じゃねえよ」
「じゃあ何なんだよ！」
「何って言われてもな…」
キレ気味の大人相手に
挑発的な態度を取る浪川
…しまった、こいつ天然だった←
「さっき知った、こいつのこと」
そう言うと自分の背中に隠れた
Aちゃんに目線を送る
「したんだよ…一目惚れ、ってやつ」
「えっ？」
さらっと恥ずかしい発言をした浪川に
びっくりしたのか照れてるのか
大きな瞳を更に見開くAちゃん
「だからこいつは渡さねぇ!!」
浪川の気迫にびびったのか
その場を立ち去る男達
キリッとした表情の浪川は
今まで見たことないくらいかっこよくて
「大丈夫か？」
「あ、うん…ありがとう」
浪川を見るAちゃんの顔は赤い
…これ、いい雰囲気なんじゃないの？
「あー…えっとだな」
そう言って頭をかく浪川
「サッカー部の浪川蓮助、です」
何を言い出すかと思えば
このタイミングで自己紹介
相変わらず天然炸裂だけど
真っ直ぐAちゃんを見つめてて
「あんたのこと、もっと知りたい」
浪川らしいストレートな言葉に
俺達は顔を見合せた
(((((浪川、言った…!!)))))
Aちゃんは少し恥ずかしそうに
私も、と微笑んだ
「やるじゃん浪川〜！」
「くっそ俺らの女神が…！」
「やめろ野郎共…!!」
心底恥ずかしそうに戻ってきた浪川に
よかったじゃん、と告げると
「おう！」
向けられた笑顔が
いつも以上に眩しく感じた
一目惚れ、悪くないんじゃない？
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しろ(プロフ) - ゆくるさん» ありがとうございます！気長にお待ちいただけたらと思います (2018年2月20日 12時) (
レス) id: ce9889e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる - リクエストで、雨宮太陽くんのがみたいです！書けたらで全然大丈夫です！ (2018年2月17日 22時) (レス) id: 9d81f0e141 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 実奈さん» 了解！気長に待っててね〜！ (2018年1月22日 0時) (レス) id: ce9889e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
実奈 - リクエストで御戸と木屋お願いしてもいいかな？ (2018年1月22日 0時) (レス) id: 5e8a5939a3 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - しろさん» yes(ﾎﾞｿｯ (2018年1月17日 15時) (レス) id: d3a7059d04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ | 作成日時：2016年9月2日 23時
