＊ショートケーキ１０ ページ10
先程より気温が下がったのか
降り注ぐ雨が冷たく感じる
「用事あるなんて、嘘だよなぁ」
バイトで一緒になった時
試合の日は絶対寄り道しないんですよ、と
笑っていた風丸くんを思い出す
なんで私に頼んだんだろう
不思議に思いながらも
鉄塔広場に足を踏み入れる
辺りを見回すと
大きな木の下に抹茶色が目に入った
空が灰色だからか
鮮やかな色がより一層目立っている
「緑川くん！」
私は彼の名前を呼ぶと
思わず走り出した
「えっ、Aさん…!?」
驚いて目を見開く緑川くんを
さしていた傘に入れる
「どうしてAさんがここに…？」
首を傾げる緑川くんに事情を説明すると
風丸の奴…と照れくさそうに頭を掻いた
「緑川くんこそ、なんでここに？」
「クールダウンしようと思ったら、この子が…」
緑川くんは抱えていたタオルを
私に差し出す
もぞもぞと中で何かが動いたかと思えば
小さな猫がひょっこりと顔を出した
「わあ、可愛い！」
緑川くんは私に子猫を手渡すと
膝を抱えて嬉しそうに笑う
「雨の中放っておくなんてできなくて、風丸に電話したんですけど…」
まさかAさんが来てくれるなんて、と
膝に顔を埋める緑川くん
「嬉しかったです」
再び顔を上げた緑川くんは
溶けちゃいそうなくらい甘い笑顔で
心臓がぎゅっと締め付けられる
…もう、認めてもいいんじゃない？
出会って数日しか経ってない
しかも高校生だけど
−私、緑川くんが好きだ
「…Aさん？」
「あ、ごめんごめん！何でもないよ」
私は素早く立ち上がると
緑川くんの手を引いた
「とりあえず、雨宿りしよう」
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かずは(クロロ♭)(プロフ) - はいっ^ ^出来るの待ってます♪( ´▽｀) (2016年12月25日 0時) (
レス) id: 415bc6e938 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - かずは(クロロ♭)さん» ありがとうございます！リクエスト頂いたシュウくん、お待たせしました！ (2016年12月24日 21時) (レス) id: ce9889e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
かずは(クロロ♭)(プロフ) - 小説の完成おめでとうございます♪( ´▽｀)次回の作品も見せていただきます^ ^しろさんの作品がとても大好きです。次回作が楽しみで仕方がないですえ (2016年12月24日 16時) (レス) id: 415bc6e938 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - クロロ♭さん» 私の中ではまだタツヤくんが浸透してなくてヒロトって言っちゃいます！笑 (2016年12月15日 19時) (レス) id: ce9889e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
クロロ♭ - そうですよね！晴矢と風介、ヒロトとリュウジいいですよね♪ でも、ヒロトがタツヤに変わっていたのか凄い謎ですよね><私も雷門よりも他中の子たちの方がすきです“∀” (2016年12月15日 19時) (レス) id: 36aae86aac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ | 作成日時：2016年9月2日 12時
