私を輝かせる要素｡2【KZ】

TwentyTwo ページ25

Version 黒木
￣￣￣￣￣￣

若武：これだ。

そう言って引き出しから取り出した手紙のようなものを俺達に差し出した


何だ、これ？

小塚がラテックスの手袋をはめた手で中を出すと書類が出てきた







拝啓 元探偵チームKZの皆様



唐突にこのようなものをお送りしてしまい、申し訳ありません。



ですが、私達は皆様のチームの元メンバー立花彩様、ならぬ立川美彩様についてお聞きしたいことがあるのです。



出来ればお時間を取っていただき、お話を伺いたいと考えております。



良いお返事をお待ちしております。







文の後には、メールアドレスが続いていた

差出人は空白か…


小塚：とりあえず指紋とか、周りにあったものとかは調べておくよ

若武：ん、サンキュ。

上杉：で、どうすんの？

美門：アーヤが立川美彩っていうのも知っているってことでしょ

七鬼：ってことは、今のアーヤに近い人か。


確かにそれは気になるところだな

相槌を打ちながら俺も考えていた


黒木：会うのか？

若武：もち、そう思って今日お前らを呼んだんだ


上杉：は？ってことは、今から会うってことか？

若武：それしかねーだろ

美門：まじか…

七鬼：どこで？

若武：そこのカフェにって言っといた

小塚：ほんとに行くんだね？

小塚が心配そうな声を出す


大丈夫か、コイツ。

黒木：若武、小塚はさっきの手紙の分析あるから先にそっちを優先してもらったら？

若武：そうだな、そうしよう。小塚、お前もう帰ってそれ分析してきて


小塚は心底ホッとしたような表情で頷いた

小塚：うんっ


小塚が出て行って皆が黙りこくった

ふと目を合わせると若武が立ち上がった



若武：よし、行くか。

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