窮奇 ページ7
緑side
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独特な匂いを放つ
緑色の液体には
制作途中であろう機関人形が
静かにその身を預けていた
紫「おぉ、おかえり」
部屋の奥から顔を出した博士は
俺らの姿を認めると
その口を釣り上げた
紫「随分と派手にやったみたいやなぁ」
その言葉に
両隣の二人が
博士の元へ歩き出した
青「何度見ても気持ち悪い笑顔やな」
桃「おい青藍、博士にそんなこと言うなや」
青「事実やん」
桃「はぁ！？」
紫「別にええよ(笑)
そんな事より、天鵞絨」
博士に構ってもらいたかったであろう萩は
悲しそうに目を伏せた後
斬りかかってきそうな勢いで此方を睨みつけた
紫「お前に新しい着物を用意したんやけど」
緑「着物？」
紫「おん、天鵞絨の名に相応しいと思ってな」
そう言って博士が取り出したのは
槿の花があしらわれた濃い緑色の着物
どこか懐かしいその模様に
胸の奥が痛む
青「天鵞絨？」
俺の様子を不審に思った青藍が口を開く
博士に抱き着く萩も同じ様に
心配そうな視線を此方に向けていた
紫「…余計なお世話やった？」
この組織の頭首とは思えない程
優しい心を持つ彼は
恐る恐る此方を覗き込む
緑「いや、めちゃめちゃ気に入った」
そう言えば
博士は柔らかく微笑み
腰に巻き付く萩の髪を撫でた
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レボロズ(プロフ) - 檸檬さん» 返信ありがとうございます！Instagramの方で大丈夫です。よろしくお願いいたします。 (2021年1月1日 23時) (
レス) id: dfcc4e2d54 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - レボロズさん» イメージはあるのですが、言葉で説明するのが難しいので近々Instagramの方で画像を載せようと思います。それでも大丈夫でしょうか？ (2021年1月1日 22時) (レス) id: 5a43f33044 (このIDを非表示/違反報告)
レボロズ(プロフ) - phase２に凄くエモさを感じています。少し設定に気になったことがあるんですが、朱雀や機関人形たちの服装とか見た目のイメージってあったりしますか。これからの更新も楽しみにしてます。 (2020年12月30日 13時) (レス) id: f352b3fbab (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - いつも更新ありがとうございます！とても綿密に作り込まれたお話で、読むたびに展開に驚かされております。Phase2はどんな結末なのか、Phase3はどんな展開なのか、諸々楽しみです！これかも更新楽しみにしております^^ (2020年12月27日 8時) (レス) id: c2197c2c66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬 | 作成日時：2020年12月22日 11時
