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せっかく丸く収まりかけていたのに、とんでもない爆弾投下しやがった。コイツ。

見るからに機嫌が悪くなっていく凛を横目に、僕はゆっくりの2人から距離をとった。すると、いつの間にか背後にロキが待ち構えており、まんまと捕まった。



[「それにしても面白いこと考えるよね。日本がサッカーで世界一になるためのプロジェクトなんてさ。スペイン人が相撲で横綱になる方がまだあり得るよ。そんな無謀なことにこんだけ無駄金使って、日本って裕福でいい国だね。」]

[「皮肉かよ。クソ野郎。」]

[「え、いやゴメン!褒めてるつもりだよ?叶いもしないコトに人生懸けちゃうなんて日本人(キミたち)は世界一の屈辱愛好家(マゾヒスト)なんだなぁって!」]



とてつもなく爽やかな笑顔で言い放つが、言葉のトゲとは言語を越える。嫌味を言われていることは潔先輩たちにも伝わった様子だ。



[『ほんと…相変わらずだな。』]

[「ちょっともう、ダメですよ。ルナさん。失礼すぎです。」]

[「え、なんで?俺オカシなこと言った?てか、A捕まえてるじゃん。ずるい!」]

[「順番なんで。」]

[『僕は許可してないけどな。』]



僕の肩に顎を置いて、話すロキはとても年上には見えない。というか、ルナたちがロキよりも年上だということも信じられない。年取ると、どんどん自分勝手になっていくもんなのか?

そんなことを考えていると、もう満足したのか、ロキは手を離してくれた。そして、潔先輩の方へ近づいて行く。



[「A、翻訳してくれない?」]

[『あ、うん。』]

[「ゴメンなさいみなさん。あの人マジで悪気ないんで。」]

『えーっと…みんなごめんねー。あの人素で性格悪いんだよ。気にしないで。』

[「あんな自分勝手な大人たちはほっといて、よろしくです。」]

『無駄に歳だけとった我儘なガキどもは無視して、対戦よろしく。…って言ってます。』

「…それ、合ってるのか?」

『おおむね。』




言い回しは少し違うが、意味はそんなに変わらない。ガバガバ翻訳に凛は眉をしかめるが、潔先輩はロキからの握手を警戒しながら握った。




[「いい試合をしましょう。」]

『……さ、試合を始めましょうか。』



ロキは、僕とも握手をしてから自分のチームへと帰って行った。

僕はロキのああいう真っ直ぐなところが苦手だ。底知れない何かを隠し持っている気がして、いつそれが牙を剥くか分からない。

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すずは(プロフ) - 志希さん» コメントありがとうございます!原作との兼ね合いもあるので、また途中で停止してしまいますが、とりあえずキリのいい所までは頑張ろうと思っています。お楽しみに!! (2月27日 21時) (レス) id: 2f649bb5f7 (このIDを非表示/違反報告)
志希(プロフ) - とても面白い作品です!続きが気になりすぎます( *´꒳`*)更新頑張ってください‼️ (2月27日 20時) (レス) @page6 id: 72017f3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新楽しみに待ってます! (6月14日 20時) (レス) @page1 id: b4cbcf9e4b (このIDを非表示/違反報告)
すずは(プロフ) - ちかさん» コメントありがとうございます!頑張ります!! (5月18日 21時) (レス) id: 2f649bb5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - すごい面白いです!応援してます! (5月18日 17時) (レス) id: 6418013ee0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すずは | 作成日時:2023年5月16日 19時

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