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本音を言ったことが恥ずかしかったのか、それともアンリさんに本当のことを知られたくなかったのか、どちらかは分からないが、絵心は少し咳払いをして真面目な話をし始めた。



「試合をするにあたって、U-20日本代表入りをかけているわけだが…お前、日本国籍は?」

『ないっすね。』

「まずはそこからだな。今から申請すれば…」

『ちょっと待った。これ、僕日本国籍取る流れ?』

「国籍なかったら、日本代表にはなれませんからね…」



僕が慌てていると、隣からアンリさんが困ったように言った。そりゃー、代表になるには国籍が必須なのは知っている。これでも、代表になったことがあるのだから。

でも、国籍の変更は色々条件がある。それに、アメリカ側が何を言うか分からない。法律で認められても、僕は1度アメリカ代表になっている。傍から見れば選手泥棒みたいなもんなのでは…



「調べによると、Aさんのお父様は日本の方ですよね?お父様がAさんのことを認知しているのであれば、基準は満たせます。あくまで基準なので、申請してみないとなんとも言えませんが…」

「らしいから、親に話しとけ。」

『そんな勝手な…』



確かに国籍は取れるかもしれない。でも、そんなことをしたらもう一度アメリカに…ということはできなくなる。何度も国籍を変えることは不審人物です、と自己紹介しているようなものになってしまうから。

突然の選択に、僕が頭を抱えているとアンリさんは国籍変更の詳しい内容画書かれた資料をくれた。なんとも用意周到なことで。



『…話は聞いたが、日本代表の件に関しては保留だ。それでいいか?』

「別にいいよ。」

『どーも。あ、それと…』

「相手のプレーはモニタールームで見れるようにしてある。」

[「練習相手は俺たちがしてあげる!」]

『その声は…まさか…』



嫌な声がして、僕は咄嗟に逃げようと立ち上がった。しかし、背後にはもうすでに重戦車がいた。



[「どこ行く気だ?」]

[『…ちょっとそこまで。』]

[「ダメだよ。練習相手が必要なんでしょ?必要とされてるんだったら、勝ち負けなんて関係ないよね。」]

[「まぁ、俺たちはAとしかやる気ないけどな。」]

[「それに帰らないといけないですしね。そっちのメンバーが決まる頃まではいられないんだ。」]

[「Aー、また会えたね!」]


僕は会いたくなかったけど…なんて言えない。

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すずは(プロフ) - 志希さん» コメントありがとうございます!原作との兼ね合いもあるので、また途中で停止してしまいますが、とりあえずキリのいい所までは頑張ろうと思っています。お楽しみに!! (2月27日 21時) (レス) id: 2f649bb5f7 (このIDを非表示/違反報告)
志希(プロフ) - とても面白い作品です!続きが気になりすぎます( *´꒳`*)更新頑張ってください‼️ (2月27日 20時) (レス) @page6 id: 72017f3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新楽しみに待ってます! (6月14日 20時) (レス) @page1 id: b4cbcf9e4b (このIDを非表示/違反報告)
すずは(プロフ) - ちかさん» コメントありがとうございます!頑張ります!! (5月18日 21時) (レス) id: 2f649bb5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - すごい面白いです!応援してます! (5月18日 17時) (レス) id: 6418013ee0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すずは | 作成日時:2023年5月16日 19時

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