【男主】夢を叶えたその先に【ブルーロック】Part3

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《このあと三次選考(セレクション)は語学学習を経て…えーっと、まぁ…いろいろありまして…ラスト5人まで絞っていくつもりだったんだが…予定が変わった。

どうやら日本サッカー界のお偉いさん方は、この"青い監獄(ブルーロック)"を今すぐにでも潰したいらしい。だから、あえて俺は挑戦状を叩きつけた。ということで次の選考は3週間後…"青い監獄(ブルーロック)"の存続を懸けた戦い────────────》



【U-20日本代表vs"青い監獄(ブルーロック)"選抜(イレブン)の特別壮行試合(スペシャル・ビッグマッチ)】



《この試合に勝てば"青い監獄(おれたち)"はU-20日本代表を強奪(ジャック)できる。》




かっこよさげに言っているが、ようは面倒くさくなったのだろう。成功するかも分からない博打にいつまでも大金をはたくわけないもんな。



《まぁ向こうは負けるワケないと思ってるからね。寄せ集めの35人の高校生相手だし。しかも全員FW(フォワード)のチームときたら、アイツら鼻で笑って試合成立(マッチング)に快諾してくれたよ。

向こうの狙いは"青い監獄(ブルーロック)"計画を消滅させることと、国内代表試合(マッチ)の話題性での集客による金儲けだ。あと……》



U-20日本代表か…誰がいるんだろう。僕の記憶じゃ目立った選手は居ないはず。

自分の選手データを遡って考えていると、絵心が急に静かになった。不思議に思って、顔を上げると明らかにこちらを見ている。



《A・マレットの復帰だ。》

『……は？』

《まぁ、それは後で話すとして…》

『ちょっと待て。話題性で僕の名前を出すのはいい…だが、復帰？僕が復帰するなんていつ言った。』

《お前は言ってない。俺が勝手に決めたからな。復帰といっても、いつまで続けるのかはお前次第だ。……それに、いつまでできるかも分からないしな？》

｢え？｣

｢それってどういう…｣



ふざけている。分かってはいたが、本当にふざけた性格をしてるな、絵心という男は。

頭では理解していても、いざ言われるとムカツクものだ。明らかにイライラしている僕を見て、潔先輩たちは首を傾げている。



(復帰……)



いや、現実的に考えろ。無理だ。もう僕に残された時間は少ない。奇跡でも起きない限りそんな…

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