検索窓
今日:53 hit、昨日:15 hit、合計:12,988 hit

118 ページ19

.



《ピンポンパンポーン!三次選考(セレクション)進出者は以上です。》



これで全員揃った。僕はなんとも思わなかったが、潔先輩はそうではないらしい。



「おい玲王…なんで一緒じゃないんだ…?なぁ…」

「……」

國神(アイツ)はこんなところ…終わるハズないだろ……!!」

「終わったよ。俺が綺麗に地獄へ送ってあげました。」

「!?」

「まぁ、たしかにいい体格してたし(ハート)も真っ直ぐで清く正しく美しかった。」



それを言うコイツもなかなかいい体格をしている。髪色も髪型もちょっと派手で目を引くけど、悪い奴ではなさそう。というか、面白そうな奴だ。



「ただ、戦場(フィールド)じゃいいヤツかどーかなんかどーだっていいんだよ。一瞬の爆発のために生きられない人間はゴミだ。俺の物語にはなんの価値もない。

あの無垢で真面目な糞ヒーローは俺の人生にとっちゃレベル上げにもならないスライムだったよ。」

「…フザけんな!!お前が國神の何を…!」

「だから、どーでもいいんだって…お前の物語とかさ!」



嫌な予感がした僕は、咄嗟に動いていた。

蹴りをいれるソイツの背後に回り、体勢が崩れるように服を引っ張る。千切は、潔先輩のことを助けてくれたみたいだ。



「千切!?」

「なんだコイツ…ムカツク…」

「マジそれな。やるなら全然やるけど、俺にとっちゃお前がスライムだぞ。日サロ触角。」

「日サロじゃねぇ、太陽光だ。」

『…どっちでもいいわ。』

「およ?誰、君。つか離してくんね?」

『……喧嘩はちゃんと挨拶してからやれよ。』



國神とかいう奴には思い入れなんてないが、潔先輩を傷つけようとしたのは僕もムカついた。掴んでいたビブスを離して、意外とデカいソイツを睨みつけていると、ソイツは何かに気づいたようだ。



「もしかして、君ってサッカー界の革命家さん?うわ、本物!?こんなとこで会えるなんて超ラッキー♪」

『お前みたいな奴でも知ってんだな。』

「もちろん♪だって、アンタを見た時から俺決めてたからね〜…」

『!?』

「A!」

「俺が絶対ブチ犯す♡って。」



いきなり腰をグイッと引かれて、股間に何か不愉快なモノが当たる。身長差も相まって僕の足は宙に浮き、咄嗟に手で胸板を押してみるが、これはビクともしないやつだ。



「腰ほっそ♪女の子じゃん♡」

『…なるほど。』

「おい!Aから離れろよ…!」

119→←117



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (82 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
299人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

すずは(プロフ) - 志希さん» コメントありがとうございます!原作との兼ね合いもあるので、また途中で停止してしまいますが、とりあえずキリのいい所までは頑張ろうと思っています。お楽しみに!! (2月27日 21時) (レス) id: 2f649bb5f7 (このIDを非表示/違反報告)
志希(プロフ) - とても面白い作品です!続きが気になりすぎます( *´꒳`*)更新頑張ってください‼️ (2月27日 20時) (レス) @page6 id: 72017f3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新楽しみに待ってます! (6月14日 20時) (レス) @page1 id: b4cbcf9e4b (このIDを非表示/違反報告)
すずは(プロフ) - ちかさん» コメントありがとうございます!頑張ります!! (5月18日 21時) (レス) id: 2f649bb5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - すごい面白いです!応援してます! (5月18日 17時) (レス) id: 6418013ee0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:すずは | 作成日時:2023年5月16日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。