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進んだ先の部屋は、もうすっかり見慣れてしまった五角形の部屋。すると、間髪入れずにアナウンスが響く。


《それでは続いて……2nd(セカンド)クリアチームも入場してください。》


下から上へ…扉が開くと見えてきたのは、なんとも見たことあるメンツ。


「ちーっす。」

「来たぜヘタクソ。」

「100万年振り。」



千切と凪と馬狼。あのメンバーにプラスして、斬鉄と知らない人もいる。このチームで勝ってきたんだな。



「おいーっす!あ!斬鉄もいる!」

「やっぱり来たか。」

「……お前ら…」



元チームメイトが潔先輩を囲む。僕は特に思い入れもないので凛の傍に寄った。すると、凛がこちらを見たのでなんとなく笑ってみる。



「…なんだよ。」

『何もないよ。ただ…二次選考(セレクション)で1回も負けなかったのはちょっともったいなかったなって思っただけ。』

「は?」

『僕も取ったり取られたりしたかった。』

「…誰もお前なんか選ばねぇよ。」

『凛も?』



僕にとっては純粋な質問だった。だけど、凛は心底不愉快そうな顔をして「チッ」といつもの舌打ちをした。ということは、肯定されたのか?



《それでは次のクリアチーム入場してください。》


3番目のチーム…4番目のチーム…5番6番とどんどん選手が入ってくる。僕の知り合いは少ない。



『…凛の元チームメイトとかいる?』

「あ?んなもん知るか。」

『だよね。』


一次選考(セレクション)の時って凛のチームどんな感じだったんだろ。僕みたいな奴いなかったのかな?いや、そうそういるはずないか。僕みたいなのなんて。



《それではラスト7th(セブンス)クリアチーム入場してください。》



まず見えたのは3人。真ん中にいる坊主はなんとなく見覚えがある。あとの2人は知らない。後ろにいるのは…



「南無三!」

「イガグリ!?」

「『玲王…』」



久しぶりに見たな、玲王。でも、なんか様子が違うような…凪が目の前にいるのに何の反応もしない。何かあったのは見れば分かる。

僕がそんなことを考えていると、最後の一人が顔を出す。それを見た潔先輩は、明らかに顔が青くなった。



おしまい(ザッツ・オール)。」

「……國…神………國神は?」



何かに取り憑かれたかのように呟いた名前は、どこか聞き覚えのある名前。國神…確か潔先輩と同じチームだった人、だっけ?

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すずは(プロフ) - 志希さん» コメントありがとうございます!原作との兼ね合いもあるので、また途中で停止してしまいますが、とりあえずキリのいい所までは頑張ろうと思っています。お楽しみに!! (2月27日 21時) (レス) id: 2f649bb5f7 (このIDを非表示/違反報告)
志希(プロフ) - とても面白い作品です!続きが気になりすぎます( *´꒳`*)更新頑張ってください‼️ (2月27日 20時) (レス) @page6 id: 72017f3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新楽しみに待ってます! (6月14日 20時) (レス) @page1 id: b4cbcf9e4b (このIDを非表示/違反報告)
すずは(プロフ) - ちかさん» コメントありがとうございます!頑張ります!! (5月18日 21時) (レス) id: 2f649bb5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - すごい面白いです!応援してます! (5月18日 17時) (レス) id: 6418013ee0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すずは | 作成日時:2023年5月16日 19時

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