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そこからはもうあっという間もあっという間。

時々、凜を試してみたりもしたが、結局危なくなって僕が止めに入る。そんなことを繰り返して、僕はまた1点決める。


3-1


やっぱり相手も即席のチーム。いくら個人技があっても…とか言っても僕らも即席なんだけど。

次は……



『…ここだな。』

[「!思考回路どうなってんの…」]



僕のプレーで潔先輩たちの動きが鈍くなってくるのも計算のうち。そこでレベルを落とすのは、ベイビーの悪い癖だ。それが狙い目。

パスの距離が遠くなればなるほど可能性が跳ね上がる。一瞬の速さならロキにも負けないし、パスカットなんておちゃのこさいさいだ。



4-1



だが、同じ戦法が何回も通じるわけがない。活躍すればその分警戒されるし、視線も集まる。だけど、その視線さえも避けるのが僕の特技。

体の小ささ、というのは周りがデカいからこそ輝くんだ。僕にとって体格のいい選手は隠れ蓑。ちょっと屈んで背後に隠れれば、すっぽり隠れることができる。いい死角なんだよ。



[「相変わらずちょこまかと…」]

[「チッ!邪魔だ!見えねぇ!!」]



動きが見えなければ対策も不可能。どこに出しても突然現れてかっさらって行く僕に翻弄される世界選抜チーム。

僕は先程と同じようにボールを取った。



「待てよ。」

『!』



ゴールに向かって一直線に走っていたはずだ。なのに、シウバを抜いた先にいたのは、こちらを向いて敵意をむき出しにしている凛。



「まだだクソ…まだ終わってねぇ…!!」

『……凛。』



凛とは仲間なはずだ。しかし、目の前にいるのは、ただ僕のボールを欲しているワンちゃん。……そう考えると可愛く思えてきたな。



『いい機会だから教えてあげるよ。』



それだけ言って、僕が表情を変えずにつま先で蹴った操ったボールは凛の股下をくぐる。



───────────────────5-1



『サッカーで殺すってのはな、こうやってやるんだよ。』



意外と勝てるもんだな。かなり体は鈍ってると思ってたけど、染み付いた癖ってのはなかなか抜けないもんだ。



[『…これで満足か?』]

[「……さすがだね。」]

[『勘違いするなよ。僕は元々この試合、負ける気なんてさらさらなかった。』]



この試合の目的、人選…そして契約内容を知って確信した。これは元々負けることを目標とした試合。

そりゃあ、井の中の蛙大海を知らずって言うしね。世界を知るには手っ取り早い。

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すずは(プロフ) - 志希さん» コメントありがとうございます!原作との兼ね合いもあるので、また途中で停止してしまいますが、とりあえずキリのいい所までは頑張ろうと思っています。お楽しみに!! (2月27日 21時) (レス) id: 2f649bb5f7 (このIDを非表示/違反報告)
志希(プロフ) - とても面白い作品です!続きが気になりすぎます( *´꒳`*)更新頑張ってください‼️ (2月27日 20時) (レス) @page6 id: 72017f3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新楽しみに待ってます! (6月14日 20時) (レス) @page1 id: b4cbcf9e4b (このIDを非表示/違反報告)
すずは(プロフ) - ちかさん» コメントありがとうございます!頑張ります!! (5月18日 21時) (レス) id: 2f649bb5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - すごい面白いです!応援してます! (5月18日 17時) (レス) id: 6418013ee0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すずは | 作成日時:2023年5月16日 19時

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