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オシャさんの高さ、蜂楽のドリブル、潔先輩の空間認識能力、凛の予測。

どれを活かしても届かない。というか、どの数値をとっても世界選抜に勝てる気はしない。なら、せめて僕1人だけでも…



[「やっぱ、その顔…いいね♪」]

『……。』

「!」



さっそくボールが回ってきたと思ったら、ルナが目の前に立ち塞がる。何か言っているが、そんなこと聞く必要はない。僕はさっさとルナを抜いた。

次はベイビー、シウバにブレイク……



『見えた。』



2-1



僕は、ロキにも負けないスピードとテクニックでなんとか乗り切った。勝利までの算段をつける。



「えっぐ…」

「あんなのどこに隠してたの…A…」



はたから見たらただ速さで抜いただけ。でも、僕を目の前にした一人一人は分かってるだろう。何重にもかけられたフェイクとその思考力の高さに。

僕は、チームメイトの顔を見て無表情で告げた。



『少しでもリスクのある奴にはボールを回さない。お前らもそれくらいやってみろ。』



次は相手ボール。相手に1回も触られないということは不可能。つまり、どこかのタイミングで取り返さなきゃならない。



「チッ…」



そのためには凛に火をつける必要がある。使えるもんは何でも使う。勝つって決めたからな。ガキのおもりしてる暇なんてないんだよ。

再開した試合は、まずルナからベイビーへ。それを止めようとする潔先輩と蜂楽。だが、その間を狙われボールは奥へと抜ける。



[「どぴゅん。」]

「狙いはここか。空中戦は 俺 が止める。」

[「撃ち落とすぜ!」]



ベイビーの狙いは重戦車。今まで高さで戦ってきたオシャさんもあの戦闘力には勝てない。そのこぼれ球を狙っているのが…



[「本気になるのが遅せぇぞ、ノロマ。」]

[『…お前らもな。』]

[「なっ!」]



こぼれ球争奪戦に立候補したのは僕とブレイク。体じゃブレイクに勝てないが、僕にはそれをカバーする予言がある。


ボールが落ちてくるその落下地点───────



僕はそれを1ミクロンも違えずに当てた。そうすることで無駄な肉弾戦はいらない。その瞬間、視界の隅に可能性が走り込んできた。



『…運べ。』

「これは俺のもんだ。」



僕はちょうど入ってきた凛にパスを出す。そのまま取られなきゃいいのだが、無理だろう。

予想は的中……ルナに奪われそうになった所を僕はもう一度取り返した。運べたのは、センターラインまでか…

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すずは(プロフ) - 志希さん» コメントありがとうございます!原作との兼ね合いもあるので、また途中で停止してしまいますが、とりあえずキリのいい所までは頑張ろうと思っています。お楽しみに!! (2月27日 21時) (レス) id: 2f649bb5f7 (このIDを非表示/違反報告)
志希(プロフ) - とても面白い作品です!続きが気になりすぎます( *´꒳`*)更新頑張ってください‼️ (2月27日 20時) (レス) @page6 id: 72017f3ec0 (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新楽しみに待ってます! (6月14日 20時) (レス) @page1 id: b4cbcf9e4b (このIDを非表示/違反報告)
すずは(プロフ) - ちかさん» コメントありがとうございます!頑張ります!! (5月18日 21時) (レス) id: 2f649bb5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - すごい面白いです!応援してます! (5月18日 17時) (レス) id: 6418013ee0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すずは | 作成日時:2023年5月16日 19時

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