ルドベキア

Rudbeckia　8 ページ8

また、標的が戻った



俺の体に






次々と入ってくる上靴の先





それでも、



俺には何をすることにはできなくて








瑞「くっそ、」



そんな小さい呟きは


誰にも届かなかった









はず、だった





涼「ふーん、



そういうことだったんだ」







突如聞こえた、


また別の人の声





『は、橋本くん？』


『い、や、これは違くて…』





涼「何が違うってわけ？




俺にはどう見ても



瑞稀を、お前らが痛めつけてるとしか見えないんだけど？」





『そん、な…』



涼「ずっと俺らのこと言ってるみたいだけどさ




俺、お前と話したことないよな？


なんも関係なくね？俺たち




こそこそ見たりもしてきてさ




そういうの、気持ちわりいんだけど」







『…ご、ごめんなさい』





一人、俺たちの前から消えたと思ったら



そのあとに続いて


3人とも消えて行って









涼「瑞稀、だいじょうぶ？！」





瑞「お、う」



涼「全然大丈夫じゃねーじゃん！




え、どうすればいい？保健室？



いや、そもそも立てる？」





さっきまで



男3人圧倒するような立ち振る舞いだったというのに






いっきにあたふたしだして



でも、本気でおれを心配してくれて




そんな橋本に





瑞「…ふ、ははははっ」




お腹が痛いことも忘れて


肩を震わせて笑い転げた






そんな俺を見て




橋本も、嬉しそうに笑うから







結果、おーらい、なのかな？

Rudbeckia　9→←Rudbeckia　7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す