ルドベキア

Rudbeckia　40 ページ40

この一日だけでびっくりしたこと





それは、


いつも通りの変わらない掃除時間に


毎日俺に押し付けていたクラスのやつらが


自分でゴミを捨てに行ったこと




休憩時間、ちょっと肩が当たって


俺がはしもっちゃんのほうによろけたとき


いつもなら何も言わないで通り過ぎていくのに


ちゃんと目を見て


「ごめん」って言われたこと







はしもっちゃんが、


何故か珍しく、というか初めて


学校でべたべたとスキンシップをとってきたこと








髪型を変えるだけてこんなことあるんだ？


ってくらい俺には大きすぎる変化で



首をかしげることが多すぎてついていけなくて









瑞「…はぁ」




放課後になるころには


もう疲れ切っていた







涼「おお、そんなにおっきいため息ついて


疲れた？どうしたの？」





くりっくりの目で見つめられたら


小さすぎることで悩んでる自分がいるのを


なんとなく出せる気がしなくって






瑞「…なんも、ない」





涼「はい嘘ー



何？俺には言えないこと？」





そういってがんがん肩を掴んで


前後に揺さぶるから




頭の中がぐらぐらして





瑞「別に、なんでもないよ〜」


涼「なんでもなくても聞きたいの！」


瑞「はいはい…」

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