ルドベキア

Rudbeckia　4 ページ4

はーちゃんがいればいい、なんていったけど



俺の生活はもちろんのこと、



はーちゃんだけではできていなくて。







1年前から付き合い始めた、


隣町の高校に通っている彼女の存在も大きい、と思う。









「あ、瑞稀くん、お疲れさま」



帰りは毎日、近くの最寄り駅に待合せて


肩を並べて帰っている





「最近、花粉すごくって、



体育のときめちゃくちゃくしゃみしちゃって…」



瑞「そうなんだ、


俺今年そんなにきつくないからなぁ、



Aも、はやくシーズンすぎるといいね」





へへ、ありがと



って、少し照れたように笑った彼女も


はーちゃんに負けず劣らず可愛らしくて


カーストで言えば上位のほうだと思う。





そんな彼女に告白されたのは丁度1年前のことで


泣きそうになりながら思いを伝えてくれた姿に


気持ちはないのに断ることができなかった





それから、彼女はものすごく俺に尽くしてくれるし


キス、までとはいかないけどちゃんとスキンシップもとってきた







それでも、




彼女に対して可愛い、という気持ちが芽生えることはあっても





好き、という感情はなかった



それは、恐らくこれからも変わらなくって

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