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スタッフさんがスタジオを走り回って



撮影の準備をしてくれているから


どんどんその形ができあがってきて







「…秀ちゃん。」



末「うん、わかってるよ





ちょっと、話そうか」








「、ごめんなさい」



スタジオから少し離れた


廊下に出てから





なによりも先に



彼に頭を下げた







末「なんで、Aが謝るの?




悪いのは、俺じゃん


ガキみたいにAのこと避けて」




「でも、わたしがもっと


にっしーとのことを言ってたら

秀ちゃんに負担をかけるようなことはなかった」






末「もっとはやく知ってても



同じことになってたよ」









「…どういうこと?」









末「なんでもねぇ!






でも、ちょっとだけ


こうさせて?」





そんな心地よい低音が聞こえたとおもったら


彼がいつも使っている香水の香りが


私の体を包んだ






温かい、秀ちゃんの体温







抱きしめられてるってことは


すぐにわかって





一瞬だけ


隆弘の顔が頭をよぎって



でも





儚くて消えてしまいそうな秀ちゃんを





拒むことはできなくて

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作者名:みどりまん | 作成日時:2018年10月30日 18時

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