だから、好きだよ。

ゆとそや24 ページ25

優「やっべ、もうこんな時間じゃん！」



そんな優斗の声で

教室にあった時計を見てると





針はもう

下校時間をとっくに過ぎていて




「やっべ！」


バタバタと廊下を猛ダッシュする俺たち






だけど、バカなのに運動だけはできるはしもっちゃんと


何故かすこぶる足の速い井上先輩


現役野球部の優斗だから




運動がほとんどできない俺は


どんどん他の3人と間がでてきてしまって








やっべ、俺が足引っ張ってんじゃん


なんて思っても


足の速さなんて変わらない







優「、



そーやん！」




急にスピードを落としたと思ったら


俺の手首をつかんで





引っ張ってくれる優斗


本当はもっと速いはずなのに


俺を気遣ってか




歩幅を合わせてくれて





優斗の明るい髪が俺の視界をちらつく









ギュッと握られた手首と




顔に熱が集中してるのはなんでだろ…？

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