Perfect

吸血鬼。　Ryo.H×Mizuki.I ページ32

俺の好きな人は、



人間じゃない。








じゅる、っという音が耳に響いて

体の血液が抜ける感覚がする




なんとも言えない快感が


体中をめぐって体に力を入れてくれない






力が抜けると


まぁ当たり前のように立っていられなくなるから





歯をくいしばって


耐えてみる






けど、



いつもより体から吸い取られる血が多くて



どうにも、限界がきそうだ





瑞「…はし、もっちゃん！


飲みすぎ！」




涼「…あぁ、ごめんごめん




って、なんか血出てない？」



そういって


血で染まった彼の唇が向かったのは




俺の唇で




瑞「…っ？！」



涼「ベロ、血ぃ出てるじゃん」




俺の舌を器用に自分のものを絡めて



そこからも血を求めて吸っている





自然とそれは



キスと同じ状態になっていて




違うことは


俺の舌が完全にはしもっちゃんの口内に


入っていること









涼「はい、これでよし〜」




最後にペロっと


血の出ていた傷をなめると




不思議とそこはなにもなかったかのように治っていて









瑞「今日、飲みすぎじゃない？


俺貧血気味なんだけど…」




涼「えーそうでもないってぇー


瑞稀が少食だから、血がおいしくなくなる〜」




瑞「じゃ、飲むな」




涼「それだけは勘弁！！」









ただの吸血鬼と、


血を提供するだけの関係








はしもっちゃんは、


そうとしか思ってないでしょ？

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