Perfect

女優さん。　Toru.I×Taiki.K ページ28

別に、相手の人間関係なんかに


首を突っ込むつもりは


さらさらないのだけど。









あきらかに俺のものに


手を出そうとしている人には


好感をもてない






rena「Da-iCEさんこんにちはー！



今日はよろしくお願いしまーす！」





楽屋のドアが大きく開けられたかと思うと


元気で人を引き付ける笑顔で


挨拶をする彼女




女優のrenaさん









その挨拶を返すように


俺らはまばらに挨拶をして






そんな俺らには気にもしていないのか







rena「大輝さん！


この間聞いた曲、本当に好きなんです〜」



大「おお、ありがとう」





すぐさま大輝のもとへと駆け寄る



恐らく作っていると思われる


甘ったるい声と




計算に計算を重ねている女の子らしい仕草









颯「…徹君、顔、」



颯にそう言われるまで


眉間にものすごくしわがよっていることに気が付いていなかった俺は






今、ものすごく


不機嫌







明らかに大輝を狙っているrenaちゃんも

それに気づいているのか気付いていないのかわからないけど



楽しそうに受け答えしている大輝も








そんな黒い感情を隠すように


スマホに目を向けて






イヤフォンを両の耳に突っ込む

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