・ ページ16
ちょっと、遅くないか？
缶の中のコーヒーはもうなくなっていて
彼女を待って1時間は経った
日「・・・さすがに遅すぎるよな」
彼女がはいっていった下着屋は自販機のすぐ横で
もう出たのならすぐに見えるんだけど
日「どこ行った？」
普段ダンスをしているこの体も
さすがに店内を全力疾走したら
息は切れるらしくて
そろそろ年だなぁと頭の隅で思っていても
あの子のことが頭から離れなかった
あれ、あそこ・・・
男子トイレの横でなぜか二人の男性が壁に向かって立っていた
近づいてみると
その間には女のものと思われる靴をはいた白い足が見えていて
それはさっき俺がAちゃんに買ったものと
同じだった
日「何やってんの？」
自然といつもより低い音が
体の中から出てきた
男「なっ、べ、別に・・・」
男の中にいた彼女は
服がひどく乱れていて
怖そうに、でも無表情で震えていた
日「Aちゃん」
俺が呼ぶとビクッと肩を震わせて
そんな弱々しいからだを
壊れ物を扱うかのようにギュッと抱きしめた
日「これ、俺のものらしいんだよね
だから、返してもらう
二度とこんなことするな」
すれ違う際
男たちの耳元で低く響かせた
日「ごめんね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 158人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みどりまん(プロフ) - 夏波さん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです…(´;ω;｀) (2018年5月30日 18時) (
レス) id: 62c1352e89 (このIDを非表示/違反報告)
夏波(プロフ) - 続きがすごく気になります！！更新楽しみにしてます！ (2018年5月30日 13時) (レス) id: e24d9834df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みどりまん
| 作成日時：2018年2月24日 10時
