青色で染めて＿＿ , (ページ5)

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実は＿＿. ページ5

「小笠原くんは悪くないんです…」
「え…？」
「実は…あの…、小笠原くんの顔とか声がドタイプ過ぎて推しと交わる世界線はNG…みたいな…？」

言ってしまった…これは完全に引かれる…

「ふっ…ぁははっ、岡宮さん面白いね。」

手の甲で口元を覆い笑みを浮かべる彼。その姿に私はまた目を引かれた。

「なら、別に俺が悪い事しちゃったわけじゃ…？」
「ないです！ないです！むしろ居らしてくれるだけで私のメンケアになります、」

1度バレてしまえばどうにでもなれ、と溢れ出る言葉に自分ですら引いている。それなのに、

「うん、」

「そっか〜」

「えぇーうれし〜」

何を言っても笑顔で返答をくれる。可愛いし、格好良い、それに美しくて優しい。完璧でしかないこの男はなんなんだ。話せば話すほど彼の魅力に惹かれていく。これはきっと恋じゃない。ただの『推し』への愛を語るヲタクの心情。そう心の端に思えば自然と言葉が出てくる。

「…と、言った理由で私は小笠原くん推しなのでお気になさらず、！！」
「はいはい、そういう事だったのね。じゃあこれから岡宮さんに幻滅されないように頑張ろ〜」

けらけらと笑いながら塵取りに溜まったゴミをゴミ箱に入れ私が持っていた箒もしまってくれる。スパダリかこの男。

そしてまた、私は彼の魅力に惹かれていく。

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【作者より】
お久しぶりです。
気づいたら1ヶ月も経ってました…
最近占ツクの通知が沢山鳴りにこにこしております。とっても嬉しい…。亀更新ですがこれからもよろしくお願いいたします。(^o^)