青色で染めて＿＿ , (ページ3)

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彼は私の＿＿. ページ3

「わざわざ家の前までありがとうございます。」
「いえいえ。じゃあ、またあしたね岡宮さん」
「はい、また明日。」

門扉から元来た道を変える彼に手を振る。それに気づいた彼も笑顔で大きく私に手を振ってくれた。赤く火照った頬を涼しい夜風が頬を撫でた。

「…げっ、いつからそこにいた…？」
「……かぁさぁん！！姉ちゃんが彼氏に家送ってもらってたー！！」
「かれっ、違うから！ちょっと待ちなさい！翔月(かける)！！」

靴を雑に脱ぎ袋を片手に急いで母の元に走る弟を追う。

「あらぁ、Aもそんなオトシゴロなのね。今日カレーじゃなくてお赤飯の方が良かったかしら？」
「ちょっ、お母さんまで！！違うから！あの人は私の…」

─小笠原くんは私のなんだ、好きな人？そんな事ない。初めて喋った人だ、一目惚れなんて恥ずかしい。友達？いや、それも違う。あの人は友達なんかじゃない。私はもっと遠い存在…だとしたら…？─

「小笠原くんはただの推しだよ。カッコよくて、優しくて、めっちゃ爽やかで…いい匂いした、」
「…姉ちゃん気持ち悪い、、」
「はぁ！？なんだとこのっ〜！！」

弟にヘッドロックをすれば頭をわしゃわしゃと撫でる。全く……私があの人に近付けるなんて思ってない。私は絶対に、彼には近付かない！

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久方ぶりです。踊る社蓄8号車です。
反応が多くてびっくりしております…
バッチバチの不定期更新ですが徐々に更新させていこうと思います。今後とも「青色で染めて＿＿ ,」をよろしくお願いします。