うちの腐女子がーる。

最年長。 ページ7

『あーれ、やぶひかしかいない』

宏太「お。おはよ」

光「珍しく俺らだけなのよ」


…っふ。最高か。
朝からいいもの見れる。朝からやぶひか。


光「朝から楽しそうな顔してんね」

『楽しいし嬉しいよ？朝から2人がいちゃついてくれるから』

宏太「いやどこがいちゃついてんの」

『違う。これからいちゃついてくれんの』

光「決めつけかよ」



そう信じてるから。
やぶひかは私を裏切らない。…いや、たまに2人とも浮気することもあるけど…あるけどぉ〜、まぁね？それは許す。全然いいよやっちゃって。



テーブルのところで向かい合わせに座ってた2人をスマホに収めて、とりあえず私も…



『ぉう"っ』

宏太「…ぶわ！！」


グキっと足が変な方向に曲がって前のめりに…



宏太「っぶな！！あぶな！！！」


ならなかった。
薮くんのおかげで。

…あれっ、薮くんそんな反射神経よかったっけ。距離が近かったからってだけ？あれ？

とか考えつつも、



『ごめんなさああああい！！』


薮くんが咄嗟に支えてくれた私の体。
…前に足にヒビ入れた時は大ちゃんも薮くんも動かなかったのに、成長かなっ。


じゃねぇわ！！
慌てて離れた私に光くんが呆れたような声のトーンで「二人揃ってどんな声出してんだよ」なんて笑った。


バクバク鳴ってる心臓。
これは転びそうになったのにドキドキしてるのかはたまた薮くんにドキドキしてるのか。

それは分かんないけど、



宏太「…なに赤くなってんの？照れた？」

『照れる？私が？…やめてよ薮くん…』

光「え、…まじ？」

『違うってば』



……不覚にも、ドキッとしたなんてことは気付かないふり。





※決して恋愛ではありません。薮くん×夢主ちゃんはありません。

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