うちの腐女子がーる。

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「あ、そうだ！今ぱぱっと…」

『ほんとにごめんなさい！！』


伊野尾ちゃんも戻って来ちゃうし。
そう思って小さく会釈しながら去ろうとする。

…けど、今度は肩を掴まれる。

おい。なんだよこのジジ…じゃないや、おっさん。



そろそろちゃんとはっきり言おう、そう思った時、



侑李「ちょっと、！」

『あれ、知念ちゃん』

宏太「…何してんの」


グッドタイミング。
私、現在悲劇のヒロインだ。
やぶちねちゃんは助けてくれる王子様……いや、ナイト？



「ちょっとお喋り盛り上がっちゃっただけだよね？」


どこがだこのやろー。

にこりと貼り付けた笑みの私に、きゅっと眉を寄せた知念ちゃんは「ほんと？」って。



『いーよいーよ、帰ろ』

宏太「…あの、こいつそういうところゆるゆるなんであんまちょっかいかけないで貰えますか？」


…ゆるゆる？←

そこが気になるけど、背を向けた私には薮くんとおっさんの表情はわかんなかった。

知念ちゃんに目でゆるゆる？って聞いてみるけど、返された言葉は予想通り。



侑李「ゆっるゆる」






·



慧「あれ、まだ居たの？」

『伊野尾ちゃん！大丈夫？誰かに変なこと言われたりしてない？』


宏太「お前が言うなお前が」

『いや私はメアド聞かれただけで何もされてないからOK』



…グッドタイミングで2人が来てくれたからアレだけど、1人だったらそれはそれで自分で何とかしてた。…と思うし。



慧「ん？なんかあったの？」

『いや、異常なしです』

最年長。→←騎士と書いてナイトと読む。

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