うちの腐女子がーる。

かれし。 ページ17

侑李side



『えっと、彼氏…できたんだけど…みんなに紹介しなきゃと思っ、』

大貴「はああ！？」


急にそんなことを告げるAに、隣で大声をあげる大貴。

他もメンバーも状況が理解できないのかキョトンとする。



宏太「まじか！！どんな人？！」

雄也「え、嘘でしょ…？」


それぞれの反応があるけど、僕はと言うと信じられないでいた。

…あのAに彼氏が出来るわけない。作るわけない。



侑李「…からかってんの？」

『え、知念ちゃんの反応酷くない？！』

宏太「あーっと…勝利、大ちゃん、吉沢くん…吉沢くんだ…」

『薮くんのそれはなに？』

宏太「Aの彼氏候補みたいな」

大貴「なんで俺入ってんの？！」



いつも以上にわちゃわちゃしていてうるさい楽屋。…信じない。僕はもうこの手には騙されない。

髪の毛をくるくるといじりながら少し照れくさそうに笑ったAは妙にリアルで、なんだかざわつくような感覚。


…なんだよその表情。
僕らとは違う特別な人にはそんな顔するわけ。




少しモヤっとするのは嫉妬とかじゃない。…そう自分に言い聞かせて、僕は気にしないフリをすることにした。





宏太｢なんか、いざとなると現実を受け止めきれない｣

裕翔｢どんな人？やまよりもかっこいい？｣



なんでそこで涼介の名前出しちゃうのゆーてぃ。…僕の隣で絶対に聞こえてるはずなのに何も聞いてないフリをしながらイヤホンで音楽を聴いている涼介。

どんな感情なのかはわかんない。



『んー、山ちゃんと比べたらダメだよ。…でも、私からしたら1番かっこいいよ』

宏太｢おまっ、超デレデレでなんか気色悪いな！｣

『薮くんサラッと酷いこと言わないで』

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