事故。 ページ15
涼介side
風でふわりと揺れるスカート。
正直言ってこんなところでこの体制はやめてほしい。
涼介「…無理だってA。もう諦めて行くよ」
『いや、あとちょっと…』
涼介「お前自分の運動神経考えろよ…」
平日なのもあって、人はそんなに多くない。
だとしても、撮影の合間のため俺らは衣装。
20過ぎの女の人が木登りしてるだなんて目立たないわけがなくて、俺らの存在がバレてしまったらどうするのか。
木の上にいるのは猫。
降りられなくなってるのかは分からないけど、そのすぐ近くにはカラスの巣があるもんだから、それを見つけたAはすぐさま駆け寄った。
『危ないよ猫ちゃん…カラスいるよ…』
いつ落ちるか。
頭に浮かぶのは最悪の事態ばかり。
だってこいつだよ?
救急車呼ぶことになりかねないからね?
涼介「…スカート気をつけて。めくれる」
『どうせこの辺今は山ちゃんしかいないしだいじょ…、ひゃ!』
ぴょん、とAの横を飛び降りたのは、さっきからずっとAが助けようとしていた猫だった。
…だから放っておけば良かったんだって。
『……ごめん山ちゃん』
涼介「いいよ、早く降りて行こう」
『……あ』
太い木の枝にかけられた足と、その上の枝を掴む手。
まさかとは思うけど…
涼介「降りれないとか言わないよね」
『降りれる。大丈夫。降りれる。最悪落ちても打ち所が悪くない限り怪我はしない』
涼介「…まじで馬鹿だよね」
逆にそこまで登れたのがすごい。
…早く行かなきゃ、きっとメンバーはまだテントの下で待ってるだろう。
涼介「はい、こっち来て」
両手を彼女の方へ伸ばせば、盛大に嫌そうな顔をされた。
『やだよ赤ちゃんじゃないんだから』
涼介「お前のその性格こういう時には相当面倒くさいな」
プロ意識が高いところも、この仕事をやっていく上では大事なところだ。
…でもその部分は、Aの良いところであって悪いところでもある気がする。
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梓(プロフ) - ぱぴこ。さん» いえいえ…。大丈夫です。了解しました。体調に気をつけて更新、頑張ってくださいね?応援してます(o^o^o) (2019年12月27日 2時) (携帯から) (レス) id: db94f04552 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ。(プロフ) - 梓さん» 返信遅れてごめんなさい!リクエスト大丈夫です!! (2019年12月23日 20時) (レス) id: 443f735227 (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - リク、大丈夫ですか??こちらでも、結木ちゃんとけーととの絡み見てみたいです。まぁ、ダメなら消してもらって構いません。 (2019年11月21日 22時) (レス) id: 1524a2bcba (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - すーさん» 良かったです!!リクは今のところないのでありしだい、よろしくお願いします。 (2019年11月16日 16時) (レス) id: 1524a2bcba (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 梓さん» 認知してます!こちらでもありがとうございます〜!受け付けてますよ! (2019年11月15日 17時) (レス) id: 443f735227 (このIDを非表示/違反報告)
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