うちの腐女子がーる。

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『うん、うん。…じゃあまたあとでね』


あれからさらに10分。…長いな。Aにしては。

スマホをテーブルに置いて出て行こうとするAを呼び止めたのは、山田だった。



涼介「電話長いんだけど」

『あー、ごめんごめん』

涼介「このあとどっか行くわけ？」

『え？行くけど…別にどうでもよくない？』


ほんとだよ。重いし怖いよ山田…、説教やめとこうよ…っていうのは口には出さないけど。



涼介「大体さ、ツアーやらなんやらあるのに男と電話って…！」

『言い方！！吉沢くんのこと男って…』

涼介「男じゃん」

『そうだけど！！』


逃げようかな。始まるよ。
あの、山田はわりとガチだけどAは小さい子あやすみたいな感じの言い合い。

もはや伊野ちゃんとか高木とか2人でゲームしてんじゃん。



『二人っきりで〜とかじゃないんだからよくない？』

涼介「ダメとは言ってない」

『じゃあなに？…あ、ヤキモチか。山ちゃんかぁわいい〜』

涼介「お前マジでうっざい！！」

『否定しないじゃん♡』


ニヤニヤしながら山田の顔を覗き込むA。うん、平常運転。




『…ほら、山ちゃんが照れてる証拠。耳真っ赤』


その言葉にキッとAを睨みつけるけど、



涼介「うるせーよ…」


やっぱり否定はできないらしくて。



『大丈夫大丈夫。…私に彼氏なんか出来るわけないんだから』

涼介「んなの知ってるわ！！！」



A自身がああいう感じなんで心配はいらないみたいです。

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