第８７話(訂正済み) ページ44
薬を飲み獄寺隼人に肩を貸して、目指すのは三階の映画館。骸が居るであろう部屋の扉を開け、トンファーを力の限り投げ飛ばす。
ーーが、呆気なく跳ね返される。
「トンファー!?」
「十代目⋯!!伏せて下さい!!」
そして獄寺隼人のダイナマイトによる爆風で沢田綱吉が吹き飛ばされかけたが多分無事だろうと推測しとく。
「雲雀さん!!獄寺君!!」
「遅くなりました」
「ふ⋯二人共⋯⋯」
すると赤ん坊が「分かったか骸。俺はツナだけを育ててる訳じゃねーんだぞ」と言った。僕は君に育てられた覚えは無いんだけど、まぁいいや。
「借りは返したよ」
「いでっ」
ポイッと獄寺隼人を捨て、骸に向き合う。
「これはこれは外野がゾロゾロと⋯。千種は何をしてるのですかね」
「彼等なら気絶させたよ。暫く起きない様にね」
「成程⋯⋯」
僕は止めてみせる。
あんな展開になんてさせない。
「覚悟はいいかい?」
「これはこれは怖いですねぇ⋯⋯。だが今は僕とボンゴレの邪魔をしないで下さい。これ以上君に手を出したくはないので」
「断る。僕は君にムカついてるんだ。それともそれが最後の遺言?」
僕がそう言うと骸は「仕方ない」と言い、第四の目を使った。そこからは防衛戦であり、互いに武器をぶつけ合う。
「⋯ごめん」
「っく!!」
力のある限り全力で骸を殴り飛ばす。
すると、ふらりと揺らぐ身体。
「っ、ゲホゲホ!!」
「雲雀さん!!血が⋯⋯!!」
「っ、はっ⋯は⋯⋯これ、は⋯風紀委員が没収する⋯!!」
骸の懐から銃を抜こうとした瞬間。
「例え君でもこれだけは渡せません」
「っんむぐ!?」
「んなーーっ!!?」
唇と唇が触れそうな至近距離、そして左眼が淡く光り輝いた時僕は意識を失った。
閑話休題。
「危ない所でした⋯⋯」
「雲雀さん!!」
「彼女には眠ってもらいました。そして、
ズガン!!という発砲音と共に主犯だった六道骸が倒れたのだった。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
主人公は怪我を治す≠怪我を無かったことにする(無効化)にした為、呪いの反動を受けてます。
話だいぶ変わっちゃった気がしますが何とかなりますたぶん。
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