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第７８話(訂正済み) ページ34
敵アジトはもう既に分かりきってる事なので、人目でも並中の様子を見に行こうと思った僕は並中へ向かう途中、沢田綱吉と赤ん坊に鉢合わせた。
「やっぱ不良同士の喧嘩なのかな⋯⋯」
「違うよ」
不良同士?
そんな可愛いレベルじゃない。
僕の並盛に対する喧嘩だ。沢田綱吉が元凶だとしても沢田綱吉は並盛の住民であり並中の生徒。彼奴は並中の生徒に手を出した。
つまり僕の敵だ。
「雲雀さん!!」
「ちゃおっス」
「やぁ、赤ん坊」
赤ん坊には見抜かれてる気がする。
これはただの不良同士の喧嘩じゃないと、ね。
「身に覚えのないイタズラだよ。勿論降り掛かる火の粉は元から断つけどね」
「やっぱ雲雀さん怖ぇーーっ!!」
失礼だね。
まぁいいか、後で咬み殺せばいい。
そう思っていると、スマホが着信を知らせる。
「うちの校歌⋯⋯?」
「何」
Aの着うたが並中の校歌だった事に驚きを隠せない沢田綱吉。
「⋯そう。わかった」
「あの⋯?」
「君の知り合いだよね。ーー笹川了平やられたよ」
はぁ、やっぱりやられたか。
この時の為に一応鍛えてあったのでそこまで酷い怪我では無いとの事。
了平、僕がしようとしてる事を知ったら確実に怒るだろう。だけどこれは“僕”の仕事だ。
誰にも文句は言わせない。
向かう先は黒曜ランド。
ーー骸の居る場所。
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