第５９話(訂正済み) ページ15
やっとの思いで応接室に辿り着くと、ソファーに身を投げ出す。はしたないとか、そういうの関係無しに今は息が苦しい。桜が見えない様に、幻術を部屋一体に掛ける。
「はぁ⋯っ、は⋯⋯」
息が落ち着いてきた頃を見計らい、起き上がる。胸元に手を添えると、薄らと霧が晴れ真っ黒なおしゃぶりが姿を現す。
呪われた赤ん坊。
本来、雲雀恭弥は女ではない。ましてやアルコバレーノでも無かった。それを覆した“僕”はイレギュラーなのだ。
意味の分からない記憶、自分がわからなくなっていく。見える先にあるのは深い暗闇。
もう、寝よう。
ーー何も見たくない⋯⋯。
「馬鹿だね」
ゆらりと揺れる影は静かに寝息を立てる少女を見つめながら呟いた。
「世界を変える鍵は君」
「選ばれた世界」
「変えることのできない僕の、運命(さだめ)」
どうかこの少女に加護があらんことを⋯⋯。
###
夢を見ていた。
「お母さん⋯⋯っ!!」
ずっと私を守ってくれていた母の死に際の夢。
それは生き残っても尚、蝕む私の許されない罪。見殺しにした。
私が怒らせなければ母は生きていた。
「アンタのせいで⋯⋯っ」
この夢を見る時必ず、母は私の首を絞めている。でも、現実は自分が自分の首を絞めており何度も施設に居た時の友人に無理矢理解いて貰っていた。
互いに似た境遇の者が集うから、傷の舐め合いだとしても私にとって友人がいなかったら生きる事を諦めていただろう。
「A⋯⋯もうすぐ、そっちに行くよ」
一人の少年の命が消えた日。
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雪兎 - あの///歌の題名教えて65話の/// (2017年10月21日 22時) (
レス) id: e0161950e8 (このIDを非表示/違反報告)
すず@クローム髑髏(プロフ) - 麗菜さん» ありがとうございます!!! (2014年9月13日 14時) (レス) id: 18865a607e (このIDを非表示/違反報告)
麗菜(プロフ) - 歯車が動き出すっっ・・・・と思うとテンションが上がりました (2014年9月13日 14時) (レス) id: d7f20ec1ad (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - ですね-w/ (2014年9月12日 22時) (レス) id: 03b05e44d0 (このIDを非表示/違反報告)
すず@クローム髑髏(プロフ) - トモさん» 立ってますねwww夢主頑張れ…←私が書くんだけどね (2014年9月12日 22時) (レス) id: 18865a607e (このIDを非表示/違反報告)
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